2000/04/01(土)〜2000/04/03(月) 伊豆大島一周と三原山 80km


走行ルート(作成中)

年次休暇消化のために2000/04/01(土)〜2000/04/03(月)と連休をとり、東京の南方100kmに浮かぶ伊豆大島に行ってきました。といっても金曜残業や予算の関係で、土曜夜の出発(フェリー泊)になりましたが。

2000/04/01(土)

昼間に宿の予約などの準備をして、夕飯食って風呂に入って19時をまわったところで家を出る。まずはフェリー乗り場のある浜松町まで輪行です。稲城長沼で満席率110%くらいの列車に乗車。ちょっと不安だった川崎-浜松町間の京浜東北線は全然混んでませんでした。夜の上りはだいたい大丈夫なんだな。

浜松町駅を降りてフェリー乗り場へ。500mくらいあったので、輪行袋から自転車フレームとホイールだけ取り出し、半端に組み立てた状態で押して歩く。自転車袋持って歩けない距離じゃないけど、今後の輪行能力向上のために。その他のパーツや荷物を輪行袋に入れて肩から下げたので、壊れた自転車を押して歩く泥棒っぽい。

フェリーターミナル
フェリーターミナル
竹芝客船ターミナルに着いてみると、予想外に人がいっぱいいる。伊豆大島の椿祭りは 3月いっぱいで終わっているし、休日客は使わないであろう土曜の夜便にしたのに(日曜の帰りのフェリーは15時前には出てしまう)。おかしい。学生の春休みも終わっているはずでは・・。

乗船のシステムがよく分からず、探した範囲では案内も見つからなかったので、何人かの人に聞いて手順を教えてもらう。ちょっとややこしい。
1.乗船券を買う(もちろん2等)
2.受付窓口に乗船券を出すと穿孔(パチン)され、乗船名簿なる紙を渡される
3.乗船までに、乗船名簿に住所氏名電話番号旅行目的宿泊先などを書いておく(沈んだ時の身元確認用?)
4.出航30分前くらいに流れるアナウンスに従い、少し離れた乗り場に並びに行く。乗船名簿に書いてあるグループ番号(1〜3番)の列に並ぶ
5.特2等以上の乗船の後、上記のグループ順に乗り込む(このとき乗船名簿だけ渡す/乗船券は降りるときに渡す)

2等客室
2等客室
乗り込んで自転車袋を階段脇の手すりにくくりつけ、さあ寝る場所をと探すとほとんど残ってない。まずい。しかしなんとか隅の方を占拠でき、さらに隣の子連れお母さんが私の頭分の場所をちょっと空けてくれたので、どうやら足を伸ばして横たわることができました。貸し毛布は100円。
22時に出航したようですが、あまりに揺れないので全然気付きませんでした。

横浜の夜景
横浜の夜景
23時過ぎに横浜港に近づいたとのアナウンスが流れたので、夜景を見に甲板に出てみる。おお綺麗だ。以前昼間に見たことがある観覧車みたいなのがタイムショック(古い)のように秒を刻んでいる。ランドマークタワーも何か悪の要塞みたいでカッコ良いな。隣のおっちゃん二人の人生論をBGMに、しばし見とれる。
そして横浜港に接岸。乗り込む人達を見ていたら、二人ほど輪行袋を持っている人がいました。

確か23:50くらいに照明が暗くなったので就寝。


2000/04/02(日)

大島
大島
朝5時に照明が明るくなり、みんなさっさと起き出して下船の準備をする。私も毛布をたたみ、乗船直前に買っておいたパンとジュースで朝食。他人と一緒だとあまり眠れない性分なのでちょっと眠いけど、体調はまずまず。甲板に出てみると、まだ暗い中に大島のシルエットが見えました。先に着いてる客船らしき明かりも。

夜が明けた
夜が明けた
定刻の5:30に伊豆大島の岡田港に到着。ちょうど夜が明けてきました。ちょっと薄い雲があるけど一応晴れ。港で自転車を組み立てる。他にも2〜3人組み立ててたけど、アイコンタクトが取れなくて挨拶なし。
組み立て終わって走り出すと、いきなりすごい坂。港から大島一周道路まで、10%で80mくらい一気に駆け上がります。早くも息が切れた。
かすかな富士山
かすかな富士山
坂の上から港を見下ろすと、海の向こうにかすかに富士山が。

大島一周道路を走りはじめる。早朝なので車がほとんど通らず、緑も多くて良い雰囲気。心配していた風もほとんど吹いてない。インターネットのアメダスで調べた限り大島にはいつも結構な風が吹いていたので、今日みたいな日は珍しいんだろうな。

野リス
野リス
走っていると、ほぼ常に道路脇の茂みがガサガサいいます。リス(タイワンリス)でした。電線の上を走るわ道路を駆け抜けるわでやりたい放題。いたるところに見飽きるほどいたので、島内にあるリス村という施設の立場が少し心配になる。
イソヒヨドリ
イソヒヨドリ

野鳥も無数にいました。「ホーホケキョ」があまりに至近距離でわざとらしく聞こえるので、最初は雰囲気作りのためにスピーカが隠されているのかと思いました。写真はイソヒヨドリ。背中が青で腹が赤褐色という奇麗な鳥で、声も美しい。こんな声です。
鮮やかな色をした野生のキジまで見かけました。写真を撮ろうとするとたくましい足でスタスタ歩き去ってしまいましたが。

岡田港から6kmほど走って、道が登りはじめたころで大島自然公園に到着。6時半過ぎ。無料の動物園があります(当然この時間には開いてないけど)。ここから「裏砂漠(三原山東側の黒い砂漠地帯)」への標高差400mを登り始める。

石の反り橋
石の反り橋
登り始めてすぐ、道端に「石の反り橋」という立看板が。溶岩流によってできた自然の奇橋とのこと。行ってみよう。自転車を降り、あまり期待せずに山の中に分け入ること5分。うわびっくり。人工物にしか見えない見事な橋が、溶岩流でできた石底の川にかかっていました(写真ではちょっと分かりにくいかも)。「年々細くなっている」という説明があったので、渡るのはやめておく。

大島一周道路 裏砂漠付近(向こうの山が三原山)
大島一周道路 裏砂漠付近(向こうの山が三原山)
続きの登り。6〜7%勾配の坂を進んでいくと、だんだん周囲が開けて草原と黒い砂地が見えてくる。舗装も奇麗で、なんだか車のCMに出てきそうな光景です。車が通らないのでほとんど貸切り状態。空気も涼しくてめちゃくちゃ気持ち良い。こんなに楽しい坂道は初めて。

猿
最高気味な山岳道路を満喫し、島の南東端の波浮(はぶ)港へ下っていく。途中、リスにしては大きな物音に立ち止まって樹を見上げると、猿がいました。他にも数匹いることを確認。
筆島
筆島
さらに下り、港の手前の筆島という観光ポイントで写真を撮る。海岸からちょっと離れた海上に、細長い岩が突っ立っています。島ってほど大きくなくて、もう何十年かしたらなくなりそうだ。

波浮港
波浮港
8時半過ぎに波浮港を見下ろす見晴らし展望台に到着。以前は火口湖だったのが、300年前の火山活動で海につながってしまったものらしい。しばらく港を眺めていると、ジャージ姿のおっちゃんが話しかけてきました。港の先端に「踊り子の里」という観光地があることを教えてもらう。
展望台の先の信号で左折して港へ降り、一通り見て回る。良い感じに狭い町並みを抜けると、途中で通行止めになっていました。あれ。反対側から回らないと先端には入れないのかな。仕方なく引き返す。見晴らし展望台を単眼鏡で見上げると、あのおっちゃんがカップルにいろいろ案内したり写真を撮ってやったりしているのが見えました。

丸い虹
丸い虹
港から再び一周道路に上がり、クダッチ(英字表記Kudatchi)という日本とは思えない地名の場所を通っていると、太陽の周囲に丸い虹が見える。あーちょっと曇ってきたな。
地層切断面
地層切断面
10時に島の南西部の観光ポイント「地層切断面」に到着。こりゃすごい。

ぱれ・らめーるの貝
ぱれ・らめーるの貝
大島西岸の元町港に近づき、今晩泊まる予定の国民宿舎の前を10時半に通る。そしてすぐ近くの貝の博物館「ぱれ・らめーる」へ。600円。1Fの展示はたいしたことなくて失敗したかなと思いましたが、B1Fにはえらく気合いの入った貝コレクションがありました。なんでそんな形をしている必要があるのかさっぱり分からない貝などを全部鑑賞していたら1時間経過。

元町港を越えて一周道路を9割方回ったところで、「大島空港」の看板を見て左折。空港には小型機が何機か停まってました。空港の隣にはなぜか町営の牧場があって牛がいる。

犬に調べられる
犬に調べられる
そのまま北端の大島灯台へ。灯台までの妙に激しい起伏を押し歩きで越えていると、道端の笹薮の中からでかい犬がノソッと現れる。うわっ。思わず立ち止まり、犬に自転車を検分されてしまう。そばの庭で花壇をいじっていたおばちゃん(飼主)が話しかけてきたので、灯台までの道を聞きました。

舗装路を外れて狭い砂利道を登り、大島灯台着。敷地内には入れないのか。ありゃ海も見えない。そもそも誰かが見物に来ることを想定してない感じでした。

べっこう寿司
べっこう寿司
灯台から海岸線沿いのサイクリングロード(これも少し起伏がある)を走って元町港に戻り、14時前に昼飯。かあちゃんという名前の食堂に入り、島の名物のべっこう寿司を頼む。べっこうというのは刺身を酒+醤油+青唐辛子のタレに漬けたもので、マグロでいうヅケみたいなものです。出来るのを待っていると、後から入ってきて座敷席に座った親子が伊勢海老の味噌汁を注文。すると店のおばちゃんが客を席から立たせ、何をするのかと思ったら吸盤を使って床のアクリル版を開け、中から伊勢海老を取り出す。座敷兼イケスだったのか。
そのうちべっこう寿司が出てくる。醤油を付けずにいただく。個人的にはもうちょっと漬け込んであった方が良いけど、なかなかでした。貝の吸い物もうまい。

三原山ふもとの花畑
三原山ふもとの花畑
さてこれから三原山に登るかどうか。確か明日の天気予報はあまり良くなかったし、まだ時間もあるので、とりあえず今日のうちに登っとこう。
5〜8%の勾配で500mアップの道(三原山登山線)を息を切らせて登っていくと、なんだか足が妙に痛くない。あれ。普通だったらすぐ痛くなって止まってしまうのに。これは何かを突破しましたか?等と嬉しく思いながらあまり休憩せずに登り続け、15時半前に外輪山頂上に到着。所用時間1時間未満。私としては新記録です。
三原山と私
三原山と私
外輪山の頂上(火口への徒歩道のスタート地点)は観光地なので土産物屋がたくさんあります。が、最後のバスがすでに終わっているためどこも閉まってて静か。マイカーで来ているらしい観光客に写真を撮ってもらい、自転車を置いて火口へ向けて歩き始める。

外輪山と内輪山の間の荒れ地を横断し、カラスに尾行されながら内輪山のしんどい坂を登り、16時に火口の縁に到着。ここからさらに火口を一周する砂利道コースがあります。結構疲れてきたけど、「町長のおすすめ」らしいので回っておくことにする。

三原山火口
三原山火口
一周コースから見下ろした火口は、スケールが大きすぎて具体的にどのくらい大きいのか良く分かりませんでした。火口の中に人形か何か置いてくれると分かるんだけど。まだ活動している火山らしく、あちこちの地面から湯気が。
三原山周囲の荒れ地
三原山周囲の荒れ地
火口から外側に目を転じると、外輪山との間に広がる黒い砂漠や途中で固まった溶岩流が一望できます。やっぱり火山はすごいな。敵には回したくない。

それからまた歩いて外輪山に戻り、登り道とは別の御神火(ごじんか)スカイラインというコースを自転車でガーッと下って17時半に国民宿舎に到着。夕飯は頼んでいなかったので、荷物を置いて元町港へ出る。
自転車でしばらく回り、元町港から少し北に行った紀洋丸という店で雑魚定食を注文。刺身+煮魚の定食です。味は普通かな。御飯はおかわり自由なのでとりあえず二杯。

国民宿舎の部屋はタバコ臭くてイマイチでした。風呂もちょい古めで朝風呂不可。国民宿舎としては以前千葉県安房郡丸山町の「国民宿舎しおさい」に泊まったことがあるので、どうしても比較してしまう。あっちの風呂は改装したばかりみたいで奇麗だったからなあ。
疲れていたので、23時過ぎには寝てしまいました。この日の走行距離は約80km。

2000/04/03(月)

海苔味噌汁
海苔味噌汁
朝6時半に起床。テレビを見ると、今日はヘタすると雨が降るらしい。うーん残念。少し考えて、11:50発の熱海行きの高速船で帰ることにする。熱海から家までは電車輪行です。
船は風向きによって元町港から出るか岡田港から出るか分かりません(電話すれば良いんだけど)。もし元町港だったら元町港-岡田港間が未踏のままで一周しなかったことになるため、朝飯(8時)の前にそこだけ走りに出かける。往復13km。前日と違って風が結構強く、ちょっと汗をかきました。
国民宿舎の朝飯はまあまあ。海苔山盛りの味噌汁はちょっと良かったな。

高速船
高速船
結局船は岡田港から出るのでした。まあさっきの13kmは早朝トレーニングだったことにしよう。9時半にチェックアウトし、10時に岡田港に到着。まだ客船ターミナルが機能してない(中のベンチは使える)。ちょっと早すぎたか。といっても待ち時間にちょっくら走る気にはならない曇り空と強風なので、自転車をパッキングしておとなしく待つ。
11時半に高速船が到着、乗りこんで11:50に出港。高速だけあって熱海まではわずか1時間です(その分高いけど)。タバコを吸いにデッキに出た人が、猛烈な水しぶきでビドビドになったりしてました。

熱海に12:50に到着。熱海駅までは2.5kmあるので、一旦自転車を組み立てて走ります。ついでに熱海城を見に行って最悪の道路事情を味わい、15時前の列車に乗って帰りました。


二日目は何も出来なくて残念でしたが、伊豆大島を一通り満喫できたと思います。特に早朝の一周道路は最高だったので、初夏の涼しい朝にもう一度走りたい。


サイクリングレポートへ戻る
トップページへ戻る