2000/08/19(土)〜2000/08/20(日) 蓼科高原と麦草峠 150km


走行ルート(図はいずれ・・)

一日目
茅野駅〜R152〜R299〜横谷峡〜蓼科サイクリングロード〜蓼科湖〜ビーナスライン(県道192号)〜スズラン峠〜県道40号〜女神湖(蓼科白樺高原YH) 50km

二日目
女神湖〜白樺湖〜R152〜R299(メルヘン街道)〜麦草峠〜レストハウスふるさと〜県道480号〜松原湖〜R141(佐久甲州街道)〜野辺山〜清里〜大門ダム〜R141の裏道〜長坂駅(輪行で帰宅) 100km

マイルドセブンサイクリングラリーの長野県 蓼科(たてしな)高原エリアに参加することにしました。ラリーといっても参加者が同時に走るわけではなく、「観光地でクイズに答えて応募して賞品をもらおう」というのを各自が好きな日に実行するというものです。クイズの内容は「蓼科湖のほとりに立っている看板ではこの湖の周囲は何m?」とかそういう感じ。別に賞品がすごいわけじゃないんですが、知らない場所を走る口実にはちょうど良いのです。
もちろんこれだけじゃつまらないので、近くにある麦草峠にも登ることにしました。標高2127m、国道では2番目に標高が高い峠です。

サイクリングラリー+麦草峠で1日は厳しすぎるので、予定は1泊2日。北海道のとほ宿で相部屋の宿に味をしめた(同泊者とのコミュニケーション+安さ)こともあり、宿泊はユースホステルです。ユースは中学の時に友達と泊まったとき以来初めて。

今回の装備 (リアキャリアの白いのはタオル)
今回の装備 (リアキャリアの白いのはタオル)
それから、今回はMR-4に1泊分の荷物を積んで走ります。前にはマジックテープで取り付ける小さめフロントバッグ(デジカメやタオルや補給食を入れる)。後ろにはサイドフレーム付きのシートポストキャリアを取り付けて、それにパニアバッグ(着替えや雨具やノートPC)をぶら下げます。
ノートPCをどう配置するか悩んだんですが、ノートPCバッグ(薄手のウレタン製)をパニアバッグの出し入れ口近くに安全ピンで縫い付けることにしました。これならすぐにノートPCを取り出せるし、宙に浮いているので衝撃も大丈夫(多分)。


2000/08/19(土) 一日目

矢野口駅発05:20の列車で出発。MTBに比べるとMR-4は結構小さくパッキングできるので、車内での取り回しが格段に楽です。あとフロントバッグはパニアバッグ内に入れてしまい、手荷物はパニアバッグ1個のみ。この組み合わせだと輪行中の移動もなかなか軽快でよろしい。
08:50、蓼科高原のふもとである茅野駅(長野県)に到着。家で食べてきたパン朝食だけでは坂道を登れない気がしたので、駅構内のファーストフード店でさらにバーガーセット。自転車を組み立てて駅を出たのは09:50でした。

特に意味はないけど、去年12月の諏訪湖行きで通ったルートと繋いでおくため、蓼科高原方面とは反対側のR20へ1kmほど寄り道。諏訪湖行きで昼飯を食べたファミレスがありました。これでよし(気分的に)。

木陰で休憩
木陰で休憩
R152とR299を通って蓼科高原へ。距離13kmで標高差400mちょっと。市街地を越えて登り始めると、車も少なくなって良い感じです。
白樺湖方面と蓼科高原方面の分岐(芹ヶ沢交差点)から2kmほど進んだところで、糸萱(いとがや)大橋の近くに木陰を見つけて一旦休憩。10:50。

乙女滝
乙女滝
蓼科高原(横谷峡付近)には11:25に到着。早速サイクリングラリーの問題となっている看板等を探し回ります。ここで出題対象になっている乙女滝は、名前に似合わず結構な迫力。
MTBで走っている人を結構見かけるので声をかけたら、やっぱりサイクリングラリーをやっている人達でした。でもみなさん自動車にMTBを積んでここまで持ってきて、この付近だけMTBで走っているらしい。自力で登ってきた私としてはちょっと優越感を感じます。
蓼科サイクリングロード
蓼科サイクリングロード
横谷峡から蓼科湖までは2kmほどの短いサイクリングロード。完全に山の中で、蝶やトンボが飛んでたりして楽しいです。しかしサイクリングラリーの地図がテキトーで、GPSをもってしても出題スポットの場所が分からない。グルグルと2周してしまいました。

1周目(グル)で横谷峡に一旦戻ってきた時に、適当に入ったレストランでスパゲティ昼食。13:15。しかし上品なスパゲティで量が足りず、後でカロリーメイトを追加。

蓼科湖周辺の出題スポットもクリアし、サイクリングラリー自体はここで完了。14:35。かなり登り下りの激しいコースだったから完全な自転車素人さんには厳しいんじゃないかなあ、などと要らん心配をしてみたり。
蓼科湖からは県道192号こと「ビーナスライン」でスズラン峠を越え、女神湖のほとりにある立科(たてしな)白樺高原YHに宿泊です。

別荘密集地帯
別荘密集地帯
スズラン峠までは標高差550mの結構な坂道です。この時点で思ったより疲れていて、ゼーゼーハーハー言いながら登る。このあたりは別荘地らしく、すごい数の別荘看板が道の脇に立っています。
ところで今回は500mlペットボトルを1本しか持ってきていなかった(MR-4にはボトルケージが1コしかない)ため、途中でドリンクが切れました。自販機くらいあるだろうと思って気にせず進んできたけど、別荘地って案外そういうのはないんですね。参った。結構疲れているし、まずいかも・・。
女の神氷水
女の神氷水
と思っていたところに、なんとも都合よく湧き水スポットを発見! 「女の神氷水」というらしい。目の前に駐車場があり、水を汲みに来ている人達で結構にぎわっています。飲むととんでもなく冷たい。生き返る。

スズラン峠と傾いた私
スズラン峠と傾いた私
16:10にスズラン峠に到着。標高1750m。本日の登りはここで終了。あとは女神湖まで一気に下るだけです。

女神湖
女神湖
16:40に女神湖に到着。小さい湖なので、とりあえず周囲を1周してみる(2km)。この辺りは陸上の合宿地らしく、練習中の学生がたくさん走ってました。空気が薄いからトレーニング効果抜群、てことなのかな。

立科白樺高原YH
立科白樺高原YH
本日は50kmを走りました。18:20にYHにチェックイン。1泊2食で4,700円。なかなかフレンドリーで感じの良いペアレントさんです。食事は19:00からとのことなので、部屋に荷物を置いてから早速風呂で汗を流す。

食事はイタリアンハンバーグとホイコーロ(豚肉とキャベツの味噌炒め)とスープとご飯(お代わり自由)という、量を食べたいサイクリストには最適なメニューでした。ムースみたいなデザートもすごく美味しい。
食事のテーブル割りは基本的にグループ単位(家族連れとか)ですが、私のような一人旅の人間も一人旅同士で一緒になります。今晩の一人旅グループは5人。乗馬のために新潟からオートバイで来た男性、同じく乗馬のために富山から18切符で来た女性(人妻)、登山をしに車で来た男性、あと男性がもう一人(この人も登山だったっけ)。いろいろと情報交換が楽しい。
新潟ライダーさんは昼過ぎまで仕事をしてから飛ばしてきたらしい。新潟からここまで300kmくらいあるんですけど・・。

蓼科音楽祭
蓼科音楽祭
食後、20:00から近所の野外音楽堂で「蓼科音楽祭」があるので聴きに行く。1週間くらいずっとやってる(内容は毎晩違う)クラシックのコンサートで通常1000円なんですが、この日だけ無料公開だったので。これまたラッキー。
クラシックに特に興味があるわけじゃないけど、やっぱり生演奏を聞くのは気持ち良い。

YHに戻り、21:00から食堂でペアレントさんの観光案内。このへんは乗馬(有名な牧場があるらしい)やスキーがメインで、冬にはYHが企画するスキー教室が大盛況らしい。スキーはわりと好きなので、冬にまた来ようかな。
晴れていればこの後さらに星見会があったんですが、あっという間に出てきた濃霧で中止。さすが山の上、すごいスピードで天気が変わります。

部屋に戻ると、新潟ライダーさんが同室でした。北海道話に花が咲く。お勧めツーリングコース(能登半島等)を教えてもらったりもしました。
23:30くらいに就寝。


2000/08/20(日) 二日目

06:00前に目を覚ます。今日は白樺湖を通って昨日の分岐点(芹ヶ沢交差点)まで下り、そこから再び蓼科高原へ登って麦草峠を目指す予定です。分岐から峠までは距離20km、標高差は約1150m。
おはようございまーす
おはようございまーす
従って女神湖より山方面は未踏になるので、まずは朝飯前にそっち方面へ自転車散歩に出る。まだ霧が残る中、蓼科牧場の牛や馬に挨拶してきました。
帰り道では道路を横切るキジ(雌)らしき鳥にも遭遇。

07:00に朝食。和洋メニューのバイキング形式です。峠に備えてたくさん食べる。ついでに高原牛乳もオーダー。
同泊者に挨拶をして、08:20にYHを出発。

08:50に白樺湖を通過。うーん霧でほとんど見えない。

さらに下っていくと、本気の格好をしたロードレーサーの団体が登ってきました。軽く会釈してすれ違う。さらに後続の選手(?)には車が並走して撮影とかしていたので、何かのレースイベントだったのかも。

09:30に分岐点。標高を下げたせいか、霧も晴れました。ここからが今回のメイン。
まずは昨日の到達地点の蓼科高原横谷峡に10:05。ここで標高1200m、残り950mです。さらに登って観光地を越えると、車も少なくなってきました。このあたりではR299は「メルヘン街道」と呼ばれています。何がメルヘンなのかは不明。

カーブミラーで自分写真
カーブミラーで自分写真
傾斜はずっと5〜8%を維持していて、死ぬほどキツくはなし もちろん楽でもなし。標高100mおきに標高看板が立っているので、それを目安に100m〜200m登るたびにちょっと休憩をはさみ、周囲の様子をデジカメにおさめたりする。
アザミ?とハチ?と樹皮っぽい蝶
アザミ?とハチ?と樹皮っぽい蝶
11:05、標高1800m。もう別荘もなくなって完全に山の中。再び霧が出てきました。というか自分が霧の中に入ったのか。展望はきかないけど涼しくて良い。
11:40、標高2000m。日向木場展望台というのがあったので登ってみましたが、やっぱり見えるのは霧だけでした。
12:00、標高2100m。見事に樹皮っぽい蝶がアザミみたいな花にとまっていたので撮影。もう峠は目の前です。

麦草峠
麦草峠
峠手前の駐車場で一旦トイレに立ち寄り、12:20に麦草峠に到着。体力を使い切ることもなく登れたので、自分的には合格です。
ここは八ヶ岳方面の登山の拠点になってるみたいで、車やバスがたくさん停まってます。適当に人をつかまえて写真を撮ってもらう。

8月とはいえこの標高では結構涼しいので、ウィンドブレーカを着込んでダウンヒルです。と下り始めたところに、ロードレーサーの兄さんが反対側から登ってきました。話してみると、私と同じ茅野方面から登って向こう側に下り、すぐにまた往復して登ってきたところだそうです。スタート時刻は私と1時間も変わらない・・。坂道人間だなあ。
あと他に友人が二人来ていて、今も登ってきているとのこと。これからすぐに会うことになりそうだな。

都合よく晴れた
都合よく晴れた
白樺?
白樺?
一旦下り始めると、雲が切れて晴れてきました。快晴の高原は実に美しいです。ウィンドブレーカも必要なくなったので脱ぎ、非常に気持ちの良いダウンヒルを楽しむ。

しかし下っても下ってもさっきの人が言っていた二人には会わない。おかしいな。
12:55に「レストハウスふるさと」という店を通りかかったので、ここで昼食をとることにする。すると駐車場の木陰にロードレーサーが2台と男女が各1体ぶっ倒れていました。この二人か。完全に寝てしまっているようなので、声はかけずに店内へ。肉じゃが定食を注文。食事は普通でしたが、窓からの眺めは絶景でした。
食事を終えて出てくると二人が目を覚ましていたので、話しかけてみる。やっぱりさっきの人の連れでした。ここまで来たところで力尽きてしまったので、さっきの人に車で回収してもらうらしい。お疲れ様です。

ここからR299と別れて県道480号を下り、13:50に松原湖に到着。わりと小さい湖でした。日差しがどんどん強くなってきたので日焼け止めを塗る。

R141の様子
R141の様子
すぐに佐久甲州街道ことR141に合流。これに沿って中央本線の走るR20(甲州街道)あたりまで南下します。ここから野辺山あたりまではゆるやかな登り坂で、それを越えるとあとは一気に下るだけ。
東西を山にはさまれたR141は北(佐久市)と南(韮崎市)を結ぶほとんど唯一の道なので、田舎にも関わらず車が多いです。景色は良いんですが。

南牧村海ノ口あたりで傾斜が少しきつくなり、ちょっと木陰で休んでいると、ロードレーサー3台を載せた車が軽くクラクションを鳴らして走って行く。さっきの3人だ。窓から手を振っていたので振り返す。

チャリダー親子
チャリダー親子
急傾斜を乗り越えて再びジリジリと高度を稼いでいると、前方にMTBの親子連れが見えてきました。近づいてみると、子供が後ろの荷台に刺しているのは見間違えようはずもない今年のホクレンの旗。なぜ?
お父さんの方に追いついて話を聞くと、北海道に10日ほど親子サイクリングに行っていて、ちょうどフェリーで帰ってきたところ(家まであと数km)だそうです。キャンプ場も使わず、あちこちの海岸などにテントを張って野宿してきたとのこと。ワイルドだなあ。子供の方は結構疲れているみたいだけど、是非この試練(英才教育?)を乗り切って立派なサイクリストになっていただきたい。

トウモロコシ畑と野辺山天文台
トウモロコシ畑と野辺山天文台
15:30、野辺山に近づいてもうすぐ最高地点というあたりで、トウモロコシ畑の向こうに白いパラボラアンテナが見える。あれが野辺山天文台か。良い場所にあるなあ。まあ空気が綺麗なところを選んで建てたからだろうけど。

15:35に野辺山高原の観光地に到着。登り終わりました。ソフトクリーム休憩。すぐ近くにはJR鉄道最高地点(1375m)があるんですが、ふつうの踏切でした。

クアガタ
クアガタ
中央本線へ向けて下っていく。清里では「クアガタ」という謎の生物の販売看板を見て爆笑。クアガタってなんだー。あとなんで私は「クアガタ」がこんなにおかしいんだー。

R141の裏道
R141の裏道
16:20にR141を離れ、電子地図で見つけておいた裏道へ。大門ダムというところを通る細い道です。予想通り草木が多くて良い感じ(しかしR141を逃れてきた車がときどき通る)。
大門ダムを過ぎてからは田んぼが広がる稲作地帯(須玉(すたま)町)。これも非常に良い雰囲気です。なぜか子供の集団が道ばたの野菜直売の番をしてたりする。

長坂駅から輪行帰宅
長坂駅から輪行帰宅
裏道で5kmほど南下し、須玉川を渡って西に折れ、県道32号を通り、中央本線 長坂駅に17:40に到着。トータルはだいたい100kmくらいでした。自転車をパッキングし、サイクリングジャージをTシャツに着替える。
ふと思いついてタオルを濡らして固く絞り、駅トイレのボックス内で体を一通り拭いてみる。汗でベタついていたのが実にすっきりしました。匂いもかなりとれたはず。タオルと駅さえあればどこでもできるので、今度から毎回やろう。

18:04発の鈍行で帰途につく。車内では40〜50代のサイクリスト3人グループに会いました。横浜在住の人達で、ヤビツ峠とか犬越路とか行動範囲ががかなり重なってます。3時間以上の乗車時間のほとんどをサイクリング話で過ごしました。
22:00過ぎに帰宅。


景色的にもコミュニケーション的にも満足度の高い旅でした。MR-4での1泊サイクリングも問題ないことが分かったし。宿泊まりなら1週間でも平気かな。
ただ今回走ったエリアは家からの交通費と移動時間がかなりかかるので、次に来るときには2泊以上でじっくり走りたい。




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