2000/12/03(日)〜2000/12/04(月) 天竜川と飯田線 200km
走行ルート(図はいずれ・・)
一日目
岡谷駅〜県道14号〜県道19号〜県道18号〜火山峠〜県道252号〜県道1号〜天竜峡〜R151〜下条ランドYH
二日目
下条ランドYH〜R151〜県道244号〜県道1号〜平岡〜R418〜県道1号〜大嵐駅〜富山村〜佐久間ダム〜R472〜R152〜二俣本町駅
先月の身延線サイクリングに引き続き、川下り+ローカル線シリーズとして天竜川+飯田線を走ることにしました。いや特にローカル線とかにこだわってるわけじゃないんですが、電子地図に派手に新しい線を書き込むルートとしてちょうど良かったので。
土曜日は友達グループと多摩川を走るので、余っている年次休暇を月曜に入れて日曜月曜の1泊2日。いつも通り宿(長野県の下条ランドYH)だけ予約して、2日目のルートはてきとうです。
どんな道を通ることになるのか分からないので、自転車は今回もMTBを選択。
2000/12/03(日) 一日目
気合を入れて04:00に起きてパンなど食べ、矢野口駅発05:03の鈍行で西へ向かう。天竜川の起点となる諏訪湖畔の岡谷駅までは3時間半。ここまで長時間の輪行はしばらくぶりだな。
08:40に岡谷駅に到着。駅前で何か腹ごしらえしていこうと思っていたけど、開いている店がないです。しょうがない、途中でコンビニにでも寄るか。
09:10に出発。天気は7割がた曇りでイマイチ。
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| 県道14号を走る |
まだ車が多い(=市街地に近い)県道14号をしばらく走り、途中のローソンでおにぎりを買い食い。09:30。「暖めますか?」と聞かれました。おにぎり暖め文化って北海道だけじゃなかったのか。知らなかった。
炭水化物を補給したので、これから調子を出して走っていきたいところ。しかしどうもスピードが乗らない。わずかに眠いようなダルいような、運動的にあまり良くない体調です。
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| 三日町案内図 |
途中から県道19号に乗り、天竜川の東岸を走り続ける。途中で何度も工事中/通行止めの個所があって、自転車だと通り抜けられたり抜けられなかったり。ああうっとうしい。
三日町という町で工事現場の脇をすり抜けたところに、具体的な人名を記した町内案内図を見つけてちょっとびっくり。よく見ると同じ名字の世帯が多い。藤原さんとか毛利さんとかが10〜20世帯固まってたりする。これみんな親戚かあ。町内全員がほとんど知り合いだったりするのかな。
11:00に伊那市の市街地を通過し、ちょっと天竜川からそれて県道18号へ。火山(ひやま)峠という標高差200mくらいの峠を越えます。
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| 墓地で昼寝 |
峠を目指してゆるやかな坂道を登っていると、眠気が強くなってきました。またか。私はツーリング中に頻繁にこうなります。どういう症状なんだか分からないんですが、この状態になってしまうと疲れがみるみる蓄積しはじめるので、寝るしかないのです。
道路からちょっと脇道を登ったところに、そうそう人は来ないであろう墓地を発見。枯草の上に寝転がり、被ったままのヘルメットの後ろのでっぱりを枕にして休む。
20分ほどウトウトしたら、多少は気分が良くなりました。12:10に出発。
すぐに火山峠に到着。12:30。駒ヶ根市に入る標識があるだけで、他にはなんにもないところです。もちろん火山もない。
よって早々に結構急なクネクネ道を下って行く。途中で舗装途中の道路に入っていったり民家の隙間を抜けてみたり。
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| 良い感じのさびれ道 |
県道18号に乗ってずっと進んでいると、飯島町に入ったあたりで道路がさびれた感じに。こういう感じは好きです。車もほとんど通らないし。
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| わずかに残った紅葉と天竜川 |
ほんの少し残っている紅葉の向こうに、とても緑色な天竜川が見えてます。もう数週間早く来ていれば(そしてスッキリ晴れていれば)紅葉真っ盛りで最高だったろうなあ。
中川村の市街地(というか民家や神社がいくらか存在する地域)を抜けると再び山の中。この時点で店で昼食をとることは諦め、カロリーメイトで燃料補給。14:05。
道端で昼食をかじっていると、小雨がパラパラ降ってきました。げ。一応雨具は持ってきているので死にはしないんだけど・・。
雨具を着込むほどではないけど十分に不快な小雨の中を走る。路面も泥ハネするかしないかという濡れ具合。
カロリーメイトだけではやはり足りないなので、15:05に豊丘村のスーパーでサンドイッチを買い、近くのバス停のベンチで雨宿りがてら休憩。人通りが少ない土地だと、こういうことが気軽にできて便利です。
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| 天竜峡 |
天竜峡に向けて走っていると、ようやく雨がやんできました。やれやれ。16:20に天竜峡に到着。ここもやっぱり紅葉終わっとるねえ。
ここからYHまでは距離10kmで標高差400mの登り。18:00には到着しないといけないので、そこそこ急がなければいけません。飯田線天竜峡駅のトイレで体を軽量化(用足し)し、暗くなり始めた登り道に備える。
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| 日暮れとGPSトラブル |
登り始めたところで、電子地図のGPSが使えなくなっていることに気付く。あれ。「GPSに接続」ボタンがグレーアウトされてて押せない。これはソフトウェア的な異常だな、と冷静に解析したものの解決する方法なし。これから街灯もロクにない山道を登っていかなければならないというのにー。
マジで街灯のない山道(舗装はされている)でした。バッテリライトと電子地図と乏しい距離感覚を頼りに、本気で真っ暗な坂道を進む。全くなんでこんなネタ向きのトラブルが・・。さすがに少々心細いので、携帯の着メロを鳴らしっぱなしにしてみたり。
ようやく前方に民家の明かりが見え始め、「おおぐて湖」周辺の集落へ。18:00ぴったりに下条ランドYHに到着。
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| 下条ランドYH 宿泊棟(翌朝) |
宿泊棟とは別の離れ?に明かりがついていたので入ると、息子さんと娘さんらしい二人(中学生くらい)がタコヤキ器でタコヤキを焼いている。「着いたよー」と声が上がり、ご両親つまりペアレント夫妻が登場。連絡を入れたわけでもないのに「結構早かったね」と言われたので理由を聞くと、息子さんが帰宅中(原付)に私を目撃していたとのこと。そうかー、他に自転車でわざわざ登る奴なんていないからなー。
ちなみに宿泊者はやっぱり私一人です。日曜夜だし観光地でもないしな。
父さんペアレントに案内されて宿泊棟へ。結構こぎれいな部屋ですね。受付をしてもらっている間に、明日のルートについていろいろ尋ねる。ここから南の天竜川沿いは途中からほとんど人が住んでいないらしい。25kmにおよぶ超過疎地帯には「文化が存在しない」とか、狭いトンネル内を走ってくる砂利ダンプ(そういえば明日は平日だった)の恐怖とか、さんざんおどされる。ダンプにひっかけられて川に捨てられたら発覚しないとか・・。
とりあえず、川沿いに100km走って天竜市の市街地まで行けば輪行できることが分かりました。まあ大丈夫だろう。
早速風呂へ。ちょっと大きめの家庭用風呂という感じ。冷えた体を暖めて生き返る。寒い思いをした後の風呂は、私のベスト10気持ち良いことの中に含まれています(他には「夏の風呂あがりにクーラーのきいた部屋に入って冷たいソファーに寝そべること」とか・・)。
食事は離れでみんな一緒に。豚肉里芋大根(野菜はもちろん自給自足)などが入った鍋。うまい。やっぱり冬は鍋よね。近所に配っているという絞りたてのリンゴジュースとかもいただきました。
食後は饒舌な母さんペアレントとしばらくお話し。ここまで自力で登ってくると言うチャリダーの半分は、実際には途中でギブアップするらしい。確かに峠の趣味がないと相当きついだろうな。
それから宿泊棟の談話室らしき部屋へ。鍋をさっさと切り上げていなくなった子供兄弟(芋や大根は食べ飽きているらしい)がコタツでテレビを見ていて、父さんペアレントものんびりしている。私もコタツに入って本棚の漫画などを読む。母さんペアレントが貰いものらしいパウンドケーキを持って現われ、私も相伴に預かって一緒にお茶を飲んだり。イマイチ会話が少ない点を除けば、家庭の中に完全に溶け込んでしまっているような感覚です。
というか本当に談話室だったんだろうか。もしかしたらプライベートな部屋だったのかも・・。
23:00頃に部屋に戻り、しばらく明日のルートをチェックしたり撮った写真を眺めたりして、00:00頃に就寝。
2000/12/04(月) 二日目
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| 南アルプスの夜明け |
06:00に腕時計アラームで目覚め、南アルプスの夜明けを鑑賞する。すっきりと晴れていてとても美しい。
しかしなんだかのどがガラガラ。風邪ひいたかな。部屋は全然寒くなかったんだけど。
談話室?で朝食。07:00。ごく標準的なご飯/味噌汁/魚干物/玉子。正面からまともに差す朝日が眩しい。ちなみにお子さん達はすでに学校に行っていて、父さんペアレントも長野市での農業関連のミーティングに出発した後。早いですねえ。
ここから先にはコンビニもほとんどないみたいなので、母さんペアレントに昼用のおにぎりをにぎってもらう。でかいの3個で300円。あとリンゴやミカンも持たせてもらいました。
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| ふもとからYH方面を見上げる |
08:15にYHを出発。ふもとまで270mの下り。さすがに寒いけど、母さんペアレントによると最近珍しいくらいの暖かさとのこと。R151に沿って下条村から阿南町へ。このへんはまだいくらか民家/店があります。緩い坂道を登ったり下ったりしていると、風邪気味で体力が減っているせいか簡単に汗ばんでくる。
県道244号へ左折して、さらに川岸まで200mの下り。町役場のある場所なのにすごい傾斜だ。
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| 道路以外の人工物なし |
阿南高校にぶつかったところで県道1号へ右折。しばらくなんにもない天竜側沿いの道を走る。天竜川って本当にベターッとした緑色だなあ。
最後の市街地 平岡を10:25に通過。ここから本気の無人地帯がスタート。
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| 砂利とり船 |
車がほとんど通らなくなった道を延々と走る。川の向かい側のものすごい斜面に、民家なのか作業場なのか建物がへばりついているのが見えます。60%くらいの傾斜に見えるけど、あれ建物の間の移動はどうやってるんだろう。やっぱり歩きなのかな。辛そうだ。
何もないのでシンとしているかと思いきや、常にトットットットッという音が聞こえている。何かと思ったら、川で砂利を採っているらしい船でした。どこまで行っても必ず1隻は浮かんでいる。
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| 大嵐駅 |
無人地帯を12〜13km走り抜け、長野県から愛知県に入り、11:45に飯田線大嵐(おおぞれ)駅の対岸に到着。
橋を渡って大嵐駅のある東岸に行くと、そこは静岡県。天竜川に沿って県境があります。大嵐駅は南北をトンネルに挟まれた小さな無人駅で、利用者のほとんどは対岸の愛知県富山(とみやま)村の住民らしい。
駅舎内にある展示室で、車で来ていたおじさんとお話したりする。自転車で来ていると言うと、期待通り感心されました。良い気分。その後、橋を引き返して南下しようとしていたら、なぜか手持ちのミカンが増加しました。ていうかおじさん夫婦の車がやってきてミカンをくれました。ありがとうございます。
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| 日本一小さい富山村 |
南下を始めてすぐ、日本一人口が少ない(離島を除く)という富山村を通る。こういうところでも小中学校はちゃんとあるのだなあ。
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| 四五六滝 |
村のはずれあたりで、四五六滝という滝とセットのウソみたいな色合いの紅葉を見つけて撮影。
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| 道端で昼食 |
すでにかなり疲れが来てます。やっぱり風邪のせいかな。四五六滝撮影の直後、道端に良い感じの空地があったので、ここで昼食にする。12:20。おにぎりとミカンとリンゴ。おにぎりの梅干が風邪でひび割れたくちびるにしみるー。
ついでに昼寝もして行こうかなと思ったけど、さすがに村の近くで車通りが少々あるし、見つかったら行き倒れだと思われることはほぼ間違いないだろうということで断念。
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| 再び無人地帯 |
富山村を後にすると、そこからはまた完全な無人地帯が続いています。無理をしないようにゆっくり走る。それにしても巡航速度で20km/h出ないとは。トホー。
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| 恐怖のトンネル |
16kmくらい走って13:55、砂利の集積&運送基地らしいところを通過。ここからYHの父さんペアレントが言っていた砂利ダンプ&トンネルの恐怖が始まりました。
砂利でビチャビチャの狭い狭いトンネル内を、2〜3分に1台くらいの頻度ででっかいダンプが走ってくるのです。一応すれ違いのためのエリアはあるものの、自転車だとそこに行きつく前にダンプが来てしまう。そういう場合は精一杯カベにくっつき、バッテリライトをダンプに向けて存在をアピール。気付かれなかったら轢かれそう。
無数のトンネルを命からがら抜け、どうにか恐怖エリア終点の佐久間ダムまでたどりつきました。本当に死ぬかと思った。
いくらかマシになった道路を佐久間の市街地まで下り、雑貨店でチョコボールと缶スープを補給。ああスープが温かい。15:00。
ここから輪行予定地の天竜市市街地まではまだ残り37km。ふはぁ。しかしとっとと走らないと日が暮れてしまう。
機械的に足を回して進む。左右が山に囲まれているため、日暮れ前なのにすでに日陰になってて寒い。あーこれは楽しくないなー。体調が悪いときに1日100kmは無理だ。今回はどうしようもなかった(天竜二俣まで行かないと輪行できない)けど・・。
日が暮れてしまった17:00に天竜市市街地に到着。終わったー。ここからは遠州鉄道と天竜浜名湖鉄道(以下天浜線)という2つの路線が走っていて、どちらも新幹線まで伸びてます。そのうち東京寄りに走っているのは天浜線の方。しかし遠州鉄道の方が圧倒的に本数が多い(というか天浜線が少なすぎる)。ノートPCで時刻表を調べ、天浜線の電車がちょうど良い時間にあることを確認して、最寄駅の天浜線二俣本町(ふたまたほんまち)駅を探す。
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| 二俣本町駅のホーム |
地元のおばちゃんに場所を聞いてたどりついた二俣本町駅は、駅前らしい雰囲気がカケラもないところでした。すごいさびれよう。もちろん無人駅です。まあ輪行パッキングはしやすくていいや。
電灯1個しかなくて相当に暗いホームで列車を待つ。他に待っているのは女子高生1人だけ。寂しいことは寂しいけど、これはこれで味があるなあ。結構好き。わびさび。
入ってきた列車は1両編成でした。車内はなんとなくバスみたいな作りで、料金も運転手兼車掌さんに直接払うバスシステム。通勤ラッシュの時間帯なのに乗車率は80%くらい。昼間なんかは10%も乗ってなかったりするんだろうな・・。がんばれ天浜線。
新幹線乗り継ぎの掛川駅が天浜線の終点。終点だけは改札で運賃を払うことになってます。改札で(ノートPCで調べていた)料金を差し出すと、「すみません、ウチはまだ手荷物料金を頂いているんですよ」とのこと。260円。まあこの利用状況で路線を維持しているわけだからしょうがないか。その駅員さんは「記念に手荷物切符を発行しましょうか」とか言って手荷物切符を作ってくれました。この人「鉄」っぽい。趣味で仕事を選んだっぽい。
それから新幹線のホームで駅弁を買い、新幹線と小田急線を乗り継いで帰宅したのでした。
今回は風邪のせいでえらいキツい目に遭いました。しかもこの後3週間に渡ってのど風邪に悩まされるハメに。
今回の教訓:風邪ひいちゃダメ。
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