2001/02/03(土)〜2001/02/04(日) 嶺岡林道と養老渓谷 105km
走行ルート
一日目
金谷港〜日本寺〜R127〜魚食普及食堂ばんや(保田漁港)〜安房勝山駅前〜嶺岡林道(白石峠、愛宕山)〜R128〜ワットハウス鴨川YH 50km
二日目
ワットハウス鴨川YH〜太海駅〜県道247号〜R128〜池の谷トンネル〜県道82号〜県道178号〜勝浦ダム〜粟又の滝〜県道81号〜県道32号〜久留里城〜久留里駅 55km
装備
MR-4(改)、QR BEAM RACK、P-115(着替えとノートPC)
自転車仲間との房総ツーリング計画が持ち上がったたので、コーディネータとして1週間前に下見に行くことにしました。嘘です。本当は房総半島を横断する嶺岡林道を走ってみたかったからです。宿泊は例によってYHで。
それから、今回は林道(といっても舗装だけど)にも関わらずMR-4です。ちょうど前日に以下の改造を終えて自転車店から戻ってきていて、試したくて仕方がなかったので。
軽いギア比が足りないので(自分が非力とも言う)、フロントギアをダブルからトリプルへ。どうせだから交換パーツのグレードをSORAから105へ2段階アップ。
ブレーキの効きが悪いので、フロントブレーキ本体も105に交換。
リムの段差がブレーキング時にガツガツ来るのでフロントホイールを交換(ARAYA 20A)。
新宿のJOKER本館でやってもらって、しめて3万ちょいでした。
2001/02/03(土) 一日目
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| サドルも凍る寒さ |
06:00に起きて朝食を済ませ、駅に向かう。駐輪場でパッキングをしていると・・なんか周囲の自転車のサドルに霜が降りてますよ。寒いはずだ。
07:00過ぎの列車に乗り込む。
久里浜港に着いてみると、いつもの2輪車待機ゾーンに2輪車が1台もいません。あれ? 何で? と思っていると係の人から「早く切符買って乗って! 乗り場はこの裏」と言われました。どうやら増築?して乗り場が変わったらしい。
09:30に出航。結構混んでます。
10時過ぎに金谷港に降り立つ。天気最高!
今回の目的は嶺岡林道なんですが、何度となく金谷を通っていながら今まで一度も登ったことのない地獄のぞき(断崖絶壁からでっぱっている岩に乗って下を見おろす)が気になって仕方がありません。うーん、今日は距離も50kmと少な目だし行ってみようかな。
フェリーターミナルでチラシを確認すると、地獄のぞきのある日本寺に登るには、北からロープウェイ/有料自動車道/一般道の3通りがあります。当然一般道を選択。
この一般道は10%前後の急傾斜で標高差100mちょい。早速フロントトリプルの恩恵を受けてみる。うーんやっぱり楽(少々思いこみ含む)。
早くも汗をかいて無料駐車場に到着。11:20。寺の東口管理所で入寺料?の600円を払う。受付のおっちゃんには日本寺内を一筆書きで回るルートを教えてもらいました。なんか話好きな感じ。しかし所要時間1時間とはちょっと予想外。急いで回ろう。
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| 地蔵累々 |
まずはでっかい大仏のある広場へ。大仏もすごいけど、同じ広場にある「お願い地蔵尊」の方がさらにすごい。遠くから見ると通常サイズ地蔵の周りに砂利が敷き詰めてあるみたいなんですが、近づいてみるとその砂利1つ1つが全部小さい地蔵。ちょっと気持ち悪い・・。
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| 地獄のぞき |
それから階段をいやというほど登り、ようやく地獄のぞきに到着。早速岩の縁に立ってみる。真下は見えないので視覚的な衝撃はないんですが、足元の物理的な構造を頭に思い浮かべると・・腹にキューッと来ます。景色はさすがに良くて、金谷周辺が一望。
階段を下って地蔵を見て階段を下って東口管理所に戻る。本当に1時間以上かかってしまい、すでに12:30。嶺岡林道を走る前からいきなり消耗してしまいました。
例の受付のおっちゃんに挨拶すると、「昼飯はまだだろう? ここらで評判の食堂が海岸沿いに南下したところにあるから。そこ(と指差す)のベンチみたいな緑色の屋根の大きな建物だからすぐに分かるよ。」と教えてくれました。ありがたい。なんか「途中下車の旅」みたいな出来すぎの展開だなー。
駐車場からの下りでは、アップグレードしたブレーキの効きを確認。今まで力一杯ブレーキを引いてもなかなか止まらなかった(ブラケットを握っている場合)のが、そこそこ普通に止まるようになりました。リムの段差もあまり気にならない。嬉しい。
海岸沿いに3km南下して、おっちゃんの言っていた緑色屋根の「魚食普及食堂 ばんや」に入る。この時点で13:00。あれー、日本寺での1時間に移動時間を足して2時間くらいだと計算してたのに。残りの1時間は一体どこへ?
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| メダイあら煮定食 |
こうなったら嶺岡林道を諦めて楽な長狭街道(県道34号)でサッサと走ってしまおうかなあ、とか考えながら食事を注文。メダイあら煮定食。あっ、なんでこんな時にわざわざ食うのに時間のかかるものを頼んでいるのか私。しかも出てきたのは後悔するほど大量の魚。(でもなかなか美味かったです。ちょっと薄味だったかな)
食べ終えたのが13:50。やばい。林道が30kmくらいで、上り下りすることを考えると3時間以上はかかりそう。どうしよう・・。しかし迷ったときにはいつも最終的に危ない方を選んでしまう自分の傾向を思い出し、悩むだけ損てことで林道決行を決断。
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| 嶺岡林道 走り始め |
日本寺のおっちゃんが「分かりにくい」と太鼓判を押していた林道入口もGPSでなんなく見つけ、いよいよ嶺岡林道スタート。
狭くて車来なくて良い感じ〜。わりといい加減な舗装ですが、MR-4の細タイヤでも困るほどじゃありません。こういう静かなところを一人でのんびり走るのは楽しいです(のんびりしてはいられないんだけど・・)。しかし日本寺での消耗でそれなりにきつい。傾斜は6%前後。
しばらく上り下りを繰り返していると、残雪(1週間前にまとめて降った)がチラホラ目につきはじめました。いくら暖かい房総でも山の上はやっぱり寒いんだなあ。
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| 白石峠で鴨川市入り |
途中で何度も道を間違えそうになりつつ(分かりにくい)、15:20に白石峠に到着。全然峠って構造じゃないんですが。嶺岡林道のプローフィールマップの中では、ピークの愛宕(あたご)山への登り始めという感じ。なんでこれが峠なんだろう・・。
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| 林道から長狭街道方面を見下ろす |
白石峠からゴルフ場方面に右折して、ここから最大9%の勾配を200m一気登り。フロントトリプル大活躍ですなあ。左手には長狭街道周辺の狭い平地が見えてます。
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| 一部氷になってる残雪 |
なおも登り続け、残雪が半端に溶けて凍ったツルツル地帯に入る。危なくて乗っていられないので、轍(わだち)の脇の「まだ一応雪」を踏みしめながら押して登ります。
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| 愛宕山のピークにて |
16:05、愛宕山のピークに到着。標高360mくらい。展望はきかず、航空自衛隊基地の看板が立ってるだけ。時間もないのでずぐに下り始めます。
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| ちょっと夕焼け |
下りきった後にもう一度100mちょいの登り(嶺岡浅間)があり、そこから最後の下りに入ったところで日が暮れてきました。なかなか赤くて奇麗だ。
あ、でもまだ下りが残ってるんだから悠長に写真撮ってるヒマないや。急ごう。
林道が走る山塊から市街方面へジグザグ道で降りて、本日の宿ワットハウス鴨川YHへ。
YHは作りかけバイパスと交差する川沿いの道を600mほど遡っていったところにあるんですが、この交差が実は立体交差で降りられない。困った。しかし周辺を調べるとバイパスから田んぼに降りる小さな階段があったので、MR-4を担いで下ろし、あぜ道をそろそろ歩いて、なんとか突破。
太海駅周辺の市街地から1kmも離れていないのに、YHに至る道は街灯もなく真っ暗です。たどり着いたワットハウス鴨川YHは縦長な建物でした。ペアレントは初老(よりも上かな)のお父さんと、食事担当で基本的にホステラーに接することがない奥さん。
チェックイン後、父さんペアレントに内部を案内される。「一人旅=個室」というのがウリらしく、私にも個室が割り当てられました。一人部屋にしては結構広く、ソファー、テレビ、エアコン、ヒーター、電気毛布まで完備されてます。ちょっと贅沢すぎる気もするなあ。
今日は私の他に、オートバイの男性1人と電車の女性グループ3人が入っていて、計3グループとのこと。ちなみにこのYHは定員は8名ですが、食事の定員というのが別にあって4名までです(奥さんの限界らしい)。ここの夕食は評判なので是非食べたかったんですが、予約の段階ですでに私以外の4人で埋まってしまっていました。なので今日は外食です。
父さんペアレントに情報をもらい、嶺岡トンネル(上を嶺岡林道が通ってる)を抜けたところにあるバーミヤンまで行って夕食。レタス入りチャーハンと鶏系の炒め物。
YHに戻ってすぐに風呂に入り、落ち着いたところで地下(1F?)の食堂兼談話室へ。オートバイ男性とお話しする。この人もときどき自転車で走っていて、先日も琵琶湖一周をしたそうです。通常は大型スクーターによるツーリングがメインで(今回もそう)、あちこちの温泉を回っているとのこと。まったく冬の2輪旅は温泉がないとやってられませんねー。明日のルートを決めるために周辺の見どころを聞いてみると、養老渓谷くらいしか知らないとのこと。じゃあとりあえずそれにします。
そのうち父さんペアレントが降りてきて、YHにかける思いを語ってくれました。「清潔な寝床と安い料金、それ以外は不要」という信念らしいです(それにしては食事や施設が妙に良いですが)。なんか商売じゃなくて趣味としてYHを経営してる感じ。
女性グループの2人も降りてきました。「時刻表持ってませんか?」と聞かれたので、ノートPCの時刻表を見てもらう。1人はコンピュータ系メーカーの社員とかで、時刻表ソフトをホイホイ使いこなしてます。明日は南房の方を回るらしい。
それから部屋に戻り、同室の人がいないのでつい遅くまで漫画を読んでしまい、01:00過ぎに就寝。
2000/11/05(日) 二日目
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| ワットハウスの朝食 |
07:30に起きて朝食(こっちは人数制限なし)。クリームシチューが付いているのが嬉しい。この夏みかんもいちいち手でむいてあるんだろうなあ。パンはフランスパン。おいしゅうございました。
YHの前で見送ってくれたペアレント夫妻に挨拶して、09:00に出発。天気は曇り。
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| 錨(いかり)? |
まずは県道247号に乗って海岸沿いに北上。途中の磯村というところで、でっかいイカリを門の脇に構えた赤いお寺だか神社だかを見かける。なんでしょうかこれ。海沿いのお寺や神社では一般的なことですか?
安房鴨川駅のあたりでR128に合流し、鴨川シーワールドの前を通り過ぎて、そのまま怖いトンネル3連発(翌週に友人と一緒に走ったときに初めて「自転車歩行者通行禁止」に気付いた)。国道は走っても面白くありません。
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| 県道82号の急坂 |
安房小湊(あわこみなと)駅を過ぎたところで県道82号に左折し、内陸に向かう。11:10。最大10%の急傾斜で130mアップです。すぐに汗が出てくる。国道から離れてやっと車が少なくなるかと思ったら、対向車が結構下りてきます。どうやら半島の反対側から鴨川シーワールド(これ以外に目玉観光地はないはず)に来ているらしい。
ピークを越えて勝浦市に入り、なだらかになった道をダラダラ走る。県道178号へ左折するところで、田舎の風景に似合わないグレー電話があったので、ノートPCを繋いでメール&天気予報チェック。んー今日はずっと曇りか。
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| 県道178号の狭い道 |
そこから養老渓谷を目指して緩い坂を登っていく。道がかなり狭いせいか車は減りました。2つトンネルをくぐったところで、渓谷を前にして道が下り始める。
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| 川底が不自然な養老川 |
途中で県道と何度か交差する養老川は、川底がコンクリみたいに平坦で白くてなんだか不自然です。水の色がよく分かる。
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| 角度の緩い粟又の滝 |
13:10に、養老渓谷のメインと思われる粟又の滝に到着。自転車を道端に置いてスロープを下って見にいくと、「滝」というイメージとはだいぶ違うものでした。なんというか
、「なだらかな滝」または「急な川」って感じでしょうか。そしてここも川底が作りものっぽい。いや綺麗ですけど。
R465を横切って県道81号を進み、養老渓谷の小さな温泉街を通過。特に何もないんですね(実は養老渓谷の名所は県道からちょっとそれたところにあった)。
途中で県道32号へ。ここから久留里(くるり)まで行って輪行します。でもその前に、食事のできそうな店がないので、例によってカロリメ昼食。最近この味に慣れてきて、結構おいしいと思うようになりました(フルーツ味)。
細かいアップダウンとトンネルを走り抜けて、14:40に久留里に到着。久留里線の次の列車は15:27です(1時間に1本)。ちょっと時間があるな。近くの山の上に久留里城というのがあるんですが、見に行って列車に間に合うかどうかは微妙。
あーでもやっぱり迷ったら行ってしまうんですね私は。
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| ヘトヘト久留里城 |
本当に結構な山の上にありました。標高差100m。途中からあまりにもひどい傾斜になった(標高データで調べてみると20%オーバー・・本当か?)ので、自転車を置いて急ぎ足で登ります。汗まみれ。標高差100mっていったら結構な山登りです。
久留里城の建物自体はこぢんまりしたものでした。天守閣からは周囲が見渡せ・・るかと思ったらそうでもない。すぐ近くに木が茂っているのでイマイチですね。ささっと写真を撮って引き返します。
前転しそうな急坂を下って久留里駅へ。ギリギリだ。
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| 久留里駅から輪行 |
久留里駅でパッキングしていると、中学1年くらいの少年にシャッターを頼まれました。鉄だ。車内でも一緒になったので話をしてみると、JRの「トレイング2000」というイベントであちこちの路線を乗り潰しているらしい。それぞれの路線を50%以上乗車すればポイント獲得で、一定ポイントに達すると賞品がもらえてさらに次のレベルにチャレンジというものらしいです。少年のパスポートはすでにレベル2。
この後、木更津での乗り換えまで45分、話しかけたことを後悔するほどにこの少年しゃべりっぱなし。主に「いかに乗車証明でインチキするか」という内容で、同じ区間を新幹線と特急と普通列車で乗車したことにするためいくつかのホームで写真を撮っておくとか、服装をいつも同じにして別の日の写真を組み合わせられるようにするとか。なんか楽しみ方のベクトルがおかしい気がする・・。
木更津からは、南下してフェリールート と 北上してオール電車ルート の2通りを計算して、若干安上がりになる北上を選択。内房線〜快速エアポート成田〜都営新宿線を乗り継いで帰宅しました。
今回の感想は・・改造したMR-4は楽だったってところでしょうか。坂道を重いギア比でガシガシ登っていくのも良いですが、やっぱりツーリングでは景色を眺めながら軽いギア比でゆっくり登るのが楽しいです。
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