2001/06/02(土)〜2001/06/03(日) 紀伊半島の山の中 155km


走行ルート

一日目
奈良県青少年会館YH〜R369〜柳生の里〜R369〜県道28号〜R369〜栂坂峠〜桜峠〜御杖村〜曽爾高原〜県道81号〜R165〜R368〜上野市(茅町駅) 120km
プロフィールマップ

ニ日目
上野市(茅町駅)〜伊賀上野城〜県道138号〜R25〜柘植市街〜R25〜郡境〜R1〜道の駅 関宿〜県道565号〜亀山城跡〜亀山駅 35km
プロフィールマップ

装備

MR-4
フロントバッグ小(輪行時はパニアバッグに収納/走行中は重い物を詰めてハンドルに装着)
パニアバッグ(ノートPC他)

仕事で三重県阿山郡伊賀町へ出張することになりました。稲城市の家から片道5時間の山の中です。それも金曜日。こんなチャンスを逃す手はありません。
さっそく出張地最寄り(電車で1時間)の奈良県青少年会館YHに予約を入れ、リアキャリアやパニアバッグ等の仕事に関係ないものを宅配便で発送。これで準備よし。あとは背広で自転車担いで行くだけだ。

それから奈良近辺のサイクリング情報をNiftyの会議室で質問。観音山さんという方が、柳生の里とR369というコースを教えてくれました。それにWebでみつけた曽爾(そに)高原というスポットを追加して、あんまり無茶ではないコース設定を・・どうやっても100km越えてしまうな。まあいいや。そこはそれサイバーサイクリストですから、走行中でも電子地図を使ってコース変更なんか簡単なのです。

2001/06/01(金) 〇日目

16時前に仕事を終え、関西本線で奈良へ。名古屋から出張地まで来るときにも思ったけど、関西本線沿いはずっと山の中で実に雰囲気が良いなあ。つい笑みがこぼれてしまう。はたから見ると、大きな袋を席の横に置いてニヤついてる変なサラリーマン。
奈良駅前でMR-4を組み上げ、足に裾バンドを巻いてYHへ。あ、しばらく乗ってなかったからタイヤの空気が抜け気味だ。まあいいや、YHに着いてからどうにかしよう。

奈良県青少年会館YH
奈良県青少年会館YH
YHの受付で届いていた荷物を受け取り、部屋で旅の服装(半そで短パン)に着替える。普段背広を着慣れていない(職場では私服)ので、これでようやく一息。ネクタイとかの存在意義が私には全然分かりませんよ。首しめて苦しいだけだし。
夕食は頼んでいなかった(頼む人もほとんどいないらしい)ので、近くのラーメン屋に行って角煮丼ラーメンセット。こってりで頼んだらクリームみたいなスープが・・。
YHに戻ってから風呂。3〜4人は入れる大きさで、他に誰も入っていなかったので ゆったり。
ここのYHは外人のホステラーが多く、この晩も私以外は全員外人さんでした。食堂兼談話室には談笑する女性二人と地図を広げた男性一人がいたけど、英語が苦手なことと人見知りな性格が災いして結局話しかけられず。私もまだまだだな〜。一応同室になった男性はカタコトの日本語を話してくれたので、それぞれの明日の予定などを話す。彼は奈良公園を見て回るらしい。


2001/06/02(土) 一日目

6時すぎに起床。天気良し。まずは着払いの宅配便で背広や仕事関係の荷物を送り返す。それからMR-4にリアキャリアを取り付け・・付かない。しまった、シートポストとキャリアの間に挟むゴムシートを荷物に入れてなかった。ペアレントさん(おじいさん)にガムテープを貸してもらい、シートポストにグルグル巻いて太さを稼ぎ、どうにかキャリアを装着。ちょっとグラグラするけど仕方ないな。
でかけようとすると、空のペットボトルを見たペアレントさんがお茶を入れていったらと言ってくれました。これまでわりとビジネスライクだなーと思っていたけど、結構面倒見の良い人みたい。

電子地図で検索し、R24と一条通りの交差点にある吉野家に行って納豆定食大盛り400円。最近これが自転車旅行の朝の定番です。

柳生の里へ向けて峠越え
柳生の里へ向けて峠越え
あちこちに寺社のある奈良市街地を見物もせずに通り抜け、R369に乗って柳生の里へ。いきなりの300mアップに早くも汗をかく。まだこのへんは車多いです。
ここで、このところ頻発していたMR-4のサスペンションの異常が発生。坂道を登っていると突然フスーーとサスが沈んでしまい、足を付いて荷重を外すとまた元に戻る。ああ鬱陶しい。なんとかなだめながら走り続ける。

柳生陣屋跡
柳生陣屋跡
08:30に柳生の里に到着。朝早いせいか、どの店もまだ閉まってます。案内板を見ると武道具店とかがあって、さすが剣豪の土地だなあとか思う。って柳生十兵衛しか知らないんですが。
めぼしい史跡をマップで探し、柳生陣屋跡というところへ。途中の道が工事中でちょっと分かりにくい。柳生陣屋跡は、建物の基礎だけが残っている芝生公園という感じ。基礎の石垣が妙に綺麗だけど、これは後から復元したのかな。

それからさらにR369に沿って南下。2〜3%の緩やかーな登り坂で、綺麗に舗装された2車線路と荒れ気味の1車線路が交互に現れる。細いところは山村の良い雰囲気。車がいくらか少なくなって走りやすい。

10:25に無料高速の名阪国道の上を通り、近くのコンビニでバナナクリームパン(間食)とおにぎり(昼食)を調達。

向渕あたりの棚田 中央左に麦わら帽の老人
向渕あたりの棚田 中央左に麦わら帽の老人
外の橋交差点で左折して県道28号へ。ここから200mばかりのダウンヒルです。眼下には棚田が広がって美しい。

道路脇の奇岩壁
道路脇の奇岩壁
下りきったところで一旦R165と合流し、再び県道28号で室生寺への緩い登り。道路脇は地面に垂直な断面を持つ岩の壁です。
車は少なく、徒歩で室生寺へ向かうらしい老夫婦を数組見かける。

「診療所前」バス停で昼食
いくらか賑わっている室生寺周辺を通り過ぎ、なおも登り続ける。
室生村のJAのあたりで12時過ぎ。屋根のあるバス停で時刻表を確認すると、12時台にはバスはないので、ここを借りて昼食とする。丸太をぶった切った椅子に座って食べていると、JAの裏手から村の人が車で出てきたので、運転手席に向かって会釈。ちゃんと返してくれました。

ゆっくり食べてゆっくり休んだら12:45になったので、日焼け止めを塗って(午前中に塗っとけ!)出発。すぐに傾斜がグッときつくなる。
ここで、関西に住んでいる大学時の友人(先輩と同輩)と曽爾高原で落ち合うために携帯で連絡。彼らは車で移動してます。ここから曽爾高原まで20km、結構な登りがあるからあと2時間くらいかな、と伝える。

栂坂峠
栂坂峠
R369に再度合流し、間もなく栂坂(つがさか?)峠を通過。ここから曽爾村です。

綺麗に整備されたトイレ
綺麗に整備されたトイレ
峠から下ったところに綺麗な公衆トイレがあったので、用足しついでに頭から水をかぶる。かぁーーさっぱり。
ここでは私と全く同じ経路をたどってきたオフロードバイクの人に遭遇。これから曽爾高原に行くというのも一緒です。互いに声をかけあって別れる。

迷った
迷った
曽爾村を一旦抜けて御杖(みつえ)村へ。標高差100mくらいの桜峠を越えて、役場のところで村の市街地に入り込み、曽爾高原への登り口を探す。村の人に「川の手前にある分岐」と聞き、探し当てたと思って登ると、とても車では通れない狭い急傾斜の道。GPSで確認すると・・目的の道の上にいない。あー一つ手前で左折してしまったみたいだ。下っていって正しい道に登り返す。結構時間をロス。

きつい! 200mくらいの登りなんだけど、これまでの消耗に加えて10%超の急傾斜。汗が目にしみる。予告した15時に着けるかどうか分からないので、友人に携帯連絡。って圏外じゃん。位置を変えながら何度か試し、途切れがちながらも「もうすぐ到着」だけは伝えるのに成功。

曽爾高原
曽爾高原
ちょっと押しが入りつつもどうにか稜線を越え、ちょっと下ったところの高原入口からまた登って、15:00になんとか曽爾高原に到着。なんとさっきのオフロードの人も直後に到着。迷ったり寄り道したりしてきたらしい。
ここはツーリングマップルに「360度展望の草原」と書いてあったので、山のてっぺんが草原になっていて周囲の山が見渡せるという意味だと思っていたら、実は中央の「お亀池」を囲むような稜線の山腹が一面草原になっているというものでした。つまりすり鉢の底にいるような感じ。これはこれですごいな。すり鉢のフチにあたる稜線上には、白や赤や黄の点にしか見えない登山グループがジワジワ移動しているのが見えます。
1つだけある売店の前で友人と合流し、ジュースを買って腰掛けて景色を見ながらデジカメの話とかをする。最近デジカメ(というかカメラ全般?)に熱中している先輩に私写真を撮ってもらったり。

ゆっくりしていたら16時になってしまったので、自転車に乗って下り始める。今日の宿泊場所を確保するためにも、とりあえず携帯の電波が入るところまで行かなくては。友人は車で並走し、ダウンヒる私を撮る。
宿泊地をどうするかについては、輪行で津まで抜けて翌日海沿いを走る案と、上野市に泊まって翌日関西本線沿いを走る案があったんですが、後者を選択。出張移動中に見た景色が魅力的だったので。上野市で宿が取れなければ津に行くかな。

電波が入るようになったところで、まずは前日に調べておいた上野市の観光案内に電話。「4,000〜5,000円クラスで・・」と伝えたところ、朝食付き5,500円があるとのこと。近場の名張の観光案内にも一応聞いたけどこっちは安宿なし。よって5,500円の宿「ふくとん」に連絡し、ねぐらを確保。
ちなみに宿情報のメモにはデジカメの録音機能を活用。うーんサイバー。ただし電話の向こうにこの状況を理解してもらうには時間がかかるので、「ふくとん、0595、23、・・」と紙に書いているようなフリをして復唱する。
ここで友人とはお別れ。それではまた今度。

県道81号を囲む岩山
県道81号を囲む岩山
県道81号を下って名張へ。両側を岩山に囲まれた狭い道です。室生のあたりでみたのと同じ系統の岩かな。紅葉の季節には名所となるらしい。
途中で自転車の外人男性とすれ違いざま挨拶。キャンプ装備でもないようだけど、こんな時間から一体どこへ行くんだろう?

名張からは車が多くて起伏もそこそこあるR368で上野市へ20km。あ〜喉にXがキてる(Xについては2000年のGWランを参照)。かなり疲れてるなー。

18:50に宿に到着。「ふくとん」は1Fが大衆食堂、2Fが宴会場、3F4Fが宿泊のわりと小さいビルです。部屋数は10ちょっとかな? 部屋内は旅館風で結構広く、風呂も期待通り大きな共同浴場。早速汗を流す。今日も誰もいなくて貸し切り状態。
夕食は「豆ごはん」のメニューにつられて近所の「和食のさと」で。まあまあ。

宿に戻って階段を登ると、うっ、足が結構な筋肉痛。太ももの表側が痛い。自転車に乗ってこれだけ筋肉痛になるのは久しぶりだなあ。明日は軽く走って早めに輪行することにしよう。市街地の始まり(=田舎道の終わり)に位置し、関西本線の乗り継ぎ駅でもある亀山駅まで。


2001/06/03(日) 二日目

今日も天気良い
今日も天気良い
06:30に起床。カーテンから差し込む日光が部屋の壁にビシッと映り、今日も天気良さそう。
早々に荷物をまとめ、07:00に1Fの食堂へ。一般の旅館よりは落ちるけどYHの基準から言えばそこそこの朝食を食べて、07:40にチェックアウト。

上野城天守閣
上野城天守閣
まずは近所の伊賀上野城へ。朝早いので観光客はほとんど来ておらず、駐車場では観光バスのスタッフの人達が打ち合わせをやったりしています。
SPD靴をカリカリいわせながら(良くない)見て回る。天守閣は結構立派。そして広場には絵を描く人。チラッと見たところ、燃えさかる上野城みたいな、なんだか抽象的な絵。
石垣と林と芝生
石垣と林と芝生
しばらくあたりをうろついていると、疎らな林の方からカカカカカッという音がする。これは・・と思って見に行くと、やはりキツツキでした。コゲラかな。

真っ直ぐ単線の関西本線
真っ直ぐ単線の関西本線
それから県道138号を通り、関西本線沿いのR25へ。このへんはまだそこそこ市街地で、車もそれなりに走ってます。
ちょっと寄り道して、踏切の真ん中に立って線路を眺める。ああ真っ直ぐで良いなあ。真っ直ぐ大好き。

私と柘植の道
私と柘植の道
R25が県道4号と交差するところから、名阪国道のインターを迂回して柘植(つげ)の市街地へ。田舎の町並みが良い感じ。
市街地を抜けて森の中の道になってきたころ、木陰に止めてある幌付きトラックの荷台で父娘と犬が涼んでいるのを見かける。良いなあ。良い雰囲気。右の写真の奥にチラッと見える白いのがそのトラック。

珍しく3両以上の列車
珍しく4両以上の列車
R25と合流し、いよいよ山の中へ。と思ったら道端にでっかい三脚を据えてカメラを構えている人達が。そうか、単線ディーゼルで旅情をそそる関西本線を狙ってるんだな。私も離れたところからデジカメで狙ってみることにする。
走ってきた車両は、これまで見ていない長い編成の列車でした。後で駅すぱあとで調べても該当する列車は見つからず。2001/06/03 09:30に柘植駅から加太(かぶと)駅へ向けて走っていった列車、この正体分かる人いたら教えてください。

そこへさっきのトラックが通りかかり、お父さんから声をかけられる。お父さんも学生時代は自転車旅行をしていたんだそうです。がんばって、と言われたけど、今日はがんばらないんですよ、とは答えられないよなあ。曖昧にありがとうございます等と答えておく。

気持ち良い下り道
気持ち良い下り道
ユルユル登って標高300mのピークを越え、直後に阿山郡と鈴鹿郡の境界を越える。ここからは亀山までずっと緩い下り道。
車通りはほぼ皆無で、木陰になっている個所の多い最高に気持ちの良い道。ああ来て良かった。途中でちょっとダートがあったけど、すぐに通過して再びナイス道。ただしダートの手前に採石場らしきところがあったので、平日はダンプが行き交う道だと思われます。

加太川
加太川
この気持ち良い道の脇には加太川が流れてます。水が綺麗。関西本線の古めかしい鉄橋も絵になるなあ。

気持ち良い道もR1との合流で終わり、あとは亀山駅まで適当に流す。道の駅 関宿でソフトクリームを食べたり、亀山城跡を見物したり(天守閣が残っていると勘違いして探し回った)。

関西本線に揺られて名古屋へ
関西本線に揺られて名古屋へ
11:25に亀山駅に到着し、11:45の列車で名古屋駅へ。ローカル線は人が少なくて良いな。
名古屋駅で「びっくり味噌カツ弁当」を買い、新幹線で新横浜駅へ。車内で食べるこの駅弁がまたうまい。結構当たり。

新横浜駅からは横浜線で八王子駅まで行き、MR-4を買ったシマザキに持ち込んでサスペンションを見てもらう。そしたら即サス交換に。他にも問題が多発したので、交換用のが置いてあったらしい。これでサス問題はスッキリ解決です。

その後、シマザキから自宅まで20km走って帰宅。


総評:今回は田舎道的に峠的に、とても満足できるツーリングでした。情報を提供して下さった観音山さんに感謝するとともに、こんな都合の良い出張をさせてくれた会社にも感謝します。行ったことのない東北や北陸にも是非出張させていただきたい。ただし金曜日に。


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