2001/07/01(日) 大弛峠と三国峠 120km


走行ルート
JR中央本線 塩山駅〜県道38号〜R140〜県道210号〜杣口林道〜金峰牧場〜川上牧丘林道〜大弛峠〜川上村T字路〜県道68号〜三国峠〜中津川林道〜県道210号〜R140〜西武秩父線 秩父駅
120km
プロフィールマップ

装備

ATX-830
フロントバッグ(ノートPC他)

ずっと暖めていたプランがあります。
・土曜早朝、キャンプ装備で大弛峠(おおだるみとうげ、山梨長野の県境)に山梨側からアタック。
・昼過ぎに峠に着いて、長野側に下りはじめる。
・途中にある廻り目平(まわりめだいら)キャンプ場にテントを張る。場内の金峰(きんぷ)山荘の風呂に入り、年配の登山者に混じって「あ〜極楽極楽」とか言う。
・日曜朝、寒さに震えながら起きだす。朝日が目にしみたりする。
・下っていって川上村で右折して、ロングダートの三国(みくに)峠をゆっくり楽しむ。
・昼過ぎには埼玉の秩父に到着し、輪行して帰る。
大弛峠には以前にも行ったことがありますが、時間がなかった(冬で日暮れが早かった)ので山梨県側しか走ってません。そのリベンジに加えて涼しいキャンプ。素晴らしい。
でも梅雨だから、なかなか週末も晴れてくれません。

そしてボケーッとテレビを見ながら丸一日潰してしまった曇りの土曜日、突如耐えられなくなり、日曜だけで両峠を走破することに決めました。

2000/07/01(日)

距離120km総標高差2400mの超ハードなルートなので、当然始発列車に・・は乗り遅れて次発列車で中央本線 塩山駅へ。07:23に到着。空は真っ青に晴れてます。そして非常に暑い。
朝はパン1枚しか食べてこなかったので、途中のコンビニでおにぎりといなり寿司を購入。

木陰で朝食
木陰で朝食
窪平の交差点でR140から県道206号に左折し、300m先のこんにゃく工場のところを右に上がって、ぶどう棚の続く裏道を登って行く。
途中で良い感じの木陰を見つけ、何かの碑の隣に座って米食を食べる。見上げると木の葉を通した緑色の日光がとても綺麗。それにしても暑いな。

県道210号に合流し、杣口林道を目指して登る。あっつぁー! 走っていても体にまとわりつくこの熱気。コンビニで1リットルペットボトルに詰めてきたエビアン水だけでは心もとないので、自販機でキティちゃんの絵のついたリンゴジュースを購入。それもちょこっと走るたびに木陰で休憩して飲むので、杣口林道に入る前に飲みきってしまう。大丈夫かー?
しかし杣口林道に入ってからは木陰も多くなり、やや走りやすくなる。車も全然入ってこなくて快適ー。

林の中のつづらおりの道を登っているうち、鳥やセミの鳴き声に混じって笛の音色が聞こえてくる。どこかに別荘でもあるのかな。しばらく休憩がてら聞いていることにする。

金網地帯
金網地帯
左手に谷を見下ろす道に出る。なぜかガードレールに加えて金網まで。何かの工事中?
前回は霧で何も見えなかったけど、今回は遠くの塩山の市街地まではっきり見える。登ってきた道が斜面にへばりついているのも見えます。

キイチゴ
キイチゴ
ボトルのお茶が心もとなくなってきた頃、道路わきのコンクリの上から垂れ下がっている草むらの中に鮮やかなオレンジ色を発見。キイチゴだ。実のつぶつぶの一個一個がイクラみたいに透き通っていてすごく奇麗。葉をめくるとさらに多量の実がぶら下がっている。車やバイクじゃ気付かないだろうなあ。
ドクキイチゴって聞いたことがないし、車もほとんど通らないので汚れてないだろうし、大丈夫だよな。いただきます。甘酸っぱくてすごく美味い! 薄い皮に若干の渋みはあるものの、食べ始めると止まらない。20個くらいは食べたかな。まだまだたくさんあるので摘んで持っていこうかとも思ったけど、必要なだけ食べて後はそのままにしておいた方がなんとなくカッコ良いな、と思いやめておく。

金峰牧場の犬
金峰牧場の犬
10:50に金峰牧場に到着。チャッチャッチャッチャッチャッ、今年もあの犬が寄ってきました。あいかわらず人なつっこい。
小学校の隣の空き地に自転車をとめ、用務員さん(かな?)の草刈りを眺めながら残りのおにぎりとお茶で休憩。駆け寄る犬! でも太り気味の犬の体のことを考えて、何もやらない。
民宿の前の自販機でスポーツドリンクを補給し、11:00に登坂再開。あと850m!

下ってきたチャリダーと悩むライダー
下ってきたチャリダーと悩むライダー
急傾斜を30分ばかり登ると通行止めのゲート。前回は紅葉の時期だったのですごい数の車が停めてあったけど、今回はそうでもない。暑いしね。ゲート前にはライダーが二人立ち止まっていて、上から降りてきたMTBのおっちゃんに道の様子を尋ねている。
おっちゃんに話しかけてみると、車でMTBをここまで持ってきてから峠まで登ってきたらしい。塩山から来たというと驚かれたけど、おっちゃんだって背中のザックに登山用の杖(ストック?)が見えている。峠からさらに朝日岳か金峰山まで登山してきたに違いない。体力あるねえ。

前回紅葉が綺麗だった道
前回紅葉が綺麗だった道
ここからしばらくは2〜3%の緩い登り坂。秋には紅葉が奇麗だったこの道も、真夏の今は直立した木立(杉?)と熊笹の緑がまぶしい。

崩落現場
崩落現場
傾斜再びキツくなるあたりで、突如道路がなくなる。ていうか崩落してるー。1m幅の鉄板が渡してあって、崖側には簡単なついたてが立ってるだけ。通れる幅は50cm程度。押していくには幅がなさすぎるので、乗車したままそろそろと渡る。オートバイは厳しいだろうな。

道はダートに。しかし前回に比べて今回はタイヤが若干太い(1.25インチ→1.5インチ)ので、後輪がきもち滑りにくい感じ。そういえばペダルもクリップからSPDになってるんだった。
そして去年よりもだいぶ早めにダート終了。舗装が進んでるなあ。

後方からエンジン音が聞こえ始め、さっきのライダーが追い抜いていく。あの崩落箇所を越えてきたのか?

あと300mちょい。最近舗装されたばかりなのでやたらに奇麗な道路を登る。道路の脇には岩肌むきだしのところも多くて、高所気分が盛り上がる。
空気はもうかなり涼しいです。でも鋭い日差しはそのまんま。

昼をご馳走してくれた方々と記念写真
昼をご馳走してくれた方々と記念写真
見覚えのある木目ガードレールが見えてきて、いよいよあと少し。
13:30、大弛峠に到着! 今回はええと・・6時間かかってる。暑さでかなり休憩を挟んだからなー。
昼飯はカロリーメイト。の前に、登山グループに「おにぎり食べんかね」とお誘いを受けました。そりゃもう喜んで。この人達は金峰山から下ってきたところで、持っていった食料が余っているらしい。コンビニおにぎり、レーズンパン、フレンチトースト、ポタージュスープ(湯を沸かして作ってくれた)を頂く。頂きながらお話し。自転車旅行のこととか気温のこととか。
おっともう14:00だ。本当にご馳走様でした。

ガレガレダート
ガレガレダート
山間の川上村をはるかに見下ろしながらダウンヒル。うわさには聞いていたけどすごいガレよう。砂利の大きさが山梨側ダートの倍くらいある。ハンドルをにぎりしめ、暴れる自転車を押さえつけながら下っていく。「ガガガガガ」「ドゥドゥドゥドゥドゥ」とかいろんな擬音を口から発しながら。さすがにこの振動はノートPCに悪いかも。
振動でサドルの後ろの輪行袋の位置がずれてきたので、走りながら片手で位置を修正・・と突然後輪がロック!!! 滑ってパニックになりながらもどうにか停止。何事? 見ると樹脂製マッドガード(泥除け)が歪んで後輪に挟まっている。ああ、これは輪行袋のストラップが後輪に巻き込まれて、一緒にマッドガードも挟まってしまったんだな。危なかった。今度から走行中にこんなことするのはやめよう。

ダートを600mばかり下っていいかげん手と体と頭が痺れてきた頃、ようやく舗装復活。めちゃくちゃ楽ー!!

とげとげ山脈
とげとげ山脈
傾斜もようやく落ち着いてきて、もうすぐ川上村T字路。振り返るとやたらギザギザな山塊が目立ちます。
左足だけ下ろしてその写真を撮っていると、さっきの登山の人達が車で追い抜いていく。慌てて手を振ろうとして体をひねり、SPDペダルに固定したままの右足が外れず転倒! いてて。しかし足が奇麗に跳ね上がってマンガ的に美しいコケ方だったなあ、と道路に寝たままくだらないことを考える。膝近辺にちょっとアザができただけで、傷はなし。

T字路で右折して15:15。残りの行程を計算すると、秩父鉄道三峰口駅まで56km。まだそんなにあるんだったっけ? 三峰口駅の終電は17時台だから、絶対間に合わない(実はこのとき池袋まで直通の列車だけ検索していた。本当の終電は21時台)。70km先の西武秩父駅まで行くしかないか。今日はかなり遅くなりそうだ。

高原レタス畑の間を抜け、三国峠への登りにとりつく。狭くて舗装も荒れ気味だけど、林の中を走る雰囲気の良い道。
しかし大弛峠越えの体にはとてもハード。傾斜もたいしたことないんだけどなー。飲料水もそろそろなくなりそう。

三国峠と私
三国峠と私
16:30に長野県と埼玉県の県境、三国峠に到着。本日のヒルクライム終了! 埼玉方面は見渡す限り山ばかり。人工物が全然見当たらない。こりゃ自販機もないな・・。長野方面を振り返ると、野菜畑のビニールシートが傾きつつある太陽の光を反射してまぶしい。
自分写真を撮っていると、埼玉側から黄色いMTBに乗った20才くらいの男性が到着。あまり自転車旅行をしたことがないそうで、「こんなにキツいとは・・」と疲れきった様子。そりゃあなた埼玉からだったら標高差1,500m近くありますよ。ダートだし。よく登ってきましたねえ。今日はこれから野辺山の方まで行くとのこと。

なめらかロングダート
なめらかロングダート
ゆっくりしてはいられないので、すぐに下り始める。ダートではあるものの、大弛峠からの下りに比べれば舗装路も同然。いやちょっと言い過ぎだけど、それくらい楽。
この道は埼玉から野辺山へ向かう唯一の道なので車が時々通り、そのたびに土煙が上がります。土や泥ベースのダートだからなあ。雨の日に走ったら泥だらけだな。

体調のせいか、下っていると結構寒い。ウィンドブレーカを羽織る。

岩肌そのまんまの隧道(トンネル)を抜けた先に水場を発見。すでに飲料水は切れていたので、迷わずボトルに補給して飲む。顔も洗ってリフレッシュ。

間もなく舗装が復活。そして18:00を過ぎて薄暗くなってきたとき、バッテリライトを持ってきていなかったことにはじめて気付く。しまった電池交換のために部屋に持ち込んだまま忘れてきた。こんな山の中じゃ街灯は期待できないので非常にマズい。急がねば。

R140への一気登り
R140への一気登り
道が県道210号になり、中津川沿いに下っていると、はるか上方にR140(のバイパス?)の高架が見えてくる。こんなに高低差があるのか。
そして2本目の高架にさしかかったところで、突然県道が通行止め。グネグネ道でR140へ無理矢理登らされる。こんなの電子地図にもツーリングマップルにも載ってないよー。体力が残っていないのでとてもとても苦しい。

日が暮れて心細い
日が暮れて心細い
トンネルを抜け、大きなループ橋を下り、19:00になるとそろそろ日が暮れてくる。やばーい。急ごうにも危なくてスピードが出せないので、リアフラッシュライトだけ点けて目を凝らしながら走る。追い抜いていく自動車のヘッドライトが頼り。

20:00にようやく秩父の市街地に到着し、街の明かりにホッとする。明かり万歳。
今日は猛烈に汗をかいたので、駅のトイレで体を拭く。足を拭くとタオルが真っ黒になってびっくり。土ダートを延々走ってきたせいかー。
コンビニでサンドイッチとお茶を買い、20:45の西武線で帰宅。今日は疲れきったー・・。


今回、前半は良かったんですが、後半はスケジューリングのミスで苦しい目に遭いました。三国峠から先、いくら下りばかりでも、何十kmもの行程について何も考えてなかったのは失敗でした。せめてライトを忘れてこなかったらまだ精神的に楽だったのになー。
どんなときにもライトは忘れないようにしよう、と心に誓った私でした。


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