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甲府近辺で狙っていた峠があります。甲府駅から標高差1400mの木賊(とくさ)峠。10月の連休に乙女高原と水ヶ森林道を走ったとき(未レポート)に繋ごうと思っていた場所なんですが、体力的時間的に厳しかったため先延ばしにしてました。今回はその木賊峠をメインにしてチャレンジ。
宿泊も前回満員で泊まれなかった甲府ハイランドYHに。Webで調べてみると、ちょうど月に1〜2回の「ほうとうとワインのゆうべ」というイベントの開催日。ラッキー。
2001/12/08(土)
前夜はJACCの忘年会に参加して24時帰宅で、しかもそれからツーリングの準備とかしたもんだから、3時間睡眠で出発。結構本気の登坂を控えてちょっと無茶かもー。
甲府へ向かう鈍行列車は寒い。そういえば2年前の諏訪湖行きでも中央本線の朝の鈍行は寒かったなあ。せっかく2時間の輪行時間で睡眠をとっておこうと思ったのにほとんど眠れず。いよいよまずい。
08:11に甲府駅に到着。本当は次の竜王駅からの方が登りにとりつくには近いんですが、朝食場所があるかどうか分からないので、繁華街である甲府で下車したのです。輪行袋のまま担いで駅前の吉野家へ行き、納豆定食大盛り。
線路をくぐり山の手通りに出て西へ。今回の登り口である西町交差点まで来たところで、ちょうどファミリーマートを発見して買出し。おにぎり3個とミニドーナツ。おっと水のペットボトルも。冬とはいえ、1000m以上の登りに保温ボトルのお茶だけじゃ心もとないので。ここで09:30。
県道101号を登って行く。プロフィールマップで調べた通り、最初はたいしたことのない坂がずっと続きます。車も少ないし。
川の真中に大岩が
道路と並行して走る川には、なぜかところどころに大きな岩が居座ってます。そのうちいくつかのてっぺんには何かの仏像か碑みたいなものが。何だろう。
登っていく道はところどころ尾根の陰になっていて、そこに入るとかなりの寒さです。寒暖差が激しい。
わりと調子良く登り続け、11:00にビッグホーンオートキャンプ場を通過。あ、シベリアンハスキーがいる。ここまで獲得標高差は600m、残り標高差は700m以上。まだ半分きてないのかー。
杉林を抜ける急坂
ここからは10%を越える急坂。ここまで開けた感じだった道が杉林を抜ける道に変わり、ときどき釣堀や別荘みたいな建物が現れます。しかし・・完全な寝不足のわりには妙に調子が良い。というか普段よりもペダルが良く回る。おかしい。感覚がマヒしてるんかな?
路面には杉の葉が綺麗な模様を作ってます。
杉の葉がつくる模様
息を切らせて登っていると、景色が開けて南側の山なみが見えてきました。12:00。やや空気が霞んでいるので、白っぽい麓の方から滑らかなグラデーションでだんだん色が濃くなっていき、くっきりした山頂のシルエットで区切られてまた向こうの山に続いてます。雲の向こうには頭を出した富士山が。
間もなく観音峠に到着。12:10。峠といっても登りは継続で、傾斜が落ちつくだけです。峠の近くには「この先の林道は12/10から4/25まで閉鎖」という看板。閉鎖二日前だったのか。さすがにこれだけの高所だと雪があるだろうから、閉鎖されたら素直に従うべきでしょう。
観音峠から少し行ったところで、2年前の冬の松姫峠でも見かけたタピオカ氷を発見。よく観察してみると、どうやら流れ落ちている水のしぶきが周囲の岩や枯葉にくっついて凍ってできるものみたい。だから空気が入って白っぽくなるのかな。流れる水は凍らないけど水しぶきは凍る、くらいの微妙な気温の時にできるものなんじゃないでしょうか。(いや全部間違ってるかも・・)
タピオカ氷
観察を終えて立ち上がって振り向くと、犬がこっち見てる。野犬? 子犬っぽいということは親犬が近くに? しばらくは警戒してビクビクしながら走行。
野犬?(小)
12:40、標高約1500m。気温がかなり下がってきたので、持ってきた雨具等を全部着込みます。もう木賊峠までそんなに残っていないので気が楽になり、ゆっくり休みつつ、ちょうど今箱根を走っているはずの友人にiモードでメールを打ってみたり。んー20分以上も停滞。
長窪峠の手前1km、小森川林道への分岐地点に駐車場がありました。西側の展望がすごい。カシミール3Dで調べたところ、どうやら八ヶ岳を側面から見ているらしい。以前に小淵沢方面から見た八ヶ岳は単体の山に見えていたので、ちっとも分からなかったですよ。
側面から見た八ヶ岳
気づきもせずに長窪峠を通過し、木賊峠へ向けて最後の登り。7%とはいえ、さすがに足が疲れているのでしんどいです。
木賊峠の手前に東屋のある展望広場があったので、ここでちょっと遅いおにぎり昼食。13:55。とてーも寒いので、二通りの意味で温存してきた保温ボトルのお茶を惜しみなく消費。ここからは近くの山が邪魔してあんまり展望がないんですが、相変わらず富士山は雲から突き出して見えてます。
木賊峠手前の私
それから・・こんな場所にまでタバコの吸殻が散乱してる。なんで平気で捨てられるんだろうなあ(街中でも同じだけど)。こういうのってものすごくカッコ悪いと思うんだがどうなのか。
食事を終えて、14:20に木賊峠に到着。単なる分岐点なんですね。左は夏に走った信州峠への道、右がこれから下っていく道です。
あ、よく考えてみると日没まで2時間ない。ちょっと急がねば。
下り始めた途端、一面雪が固まって凍ってる。ギャー! 南側が山に遮られて日が当たらないからですね。一体いつの雪なんだろう。とても乗車しては進めないので押し下り。それでもちょっと急いで小走りしたらステーンとコケました。押しゴケ。
凍結してます
1kmほどでようやく氷がなくなりました。富士山を見ながらダッシュ下り。寒いー。
突然山の中に現れる黒平(くろべら)の集落。この先は御岳林道と野猿谷林道に分かれていて、7kmほど先で昇仙峡ラインに再び合流してます。
燕岩岩脈のカッコ良い岩
しかし迷うまでもなく、気が付くと御岳林道の方を走ってました。道路脇に燕岩(つばくろいわ)岩脈という、北海道の積丹半島で見たような一定方向に割れる岩があり、地図で調べるとこれが御岳林道上。いつの間に。
そして御岳林道は100mの登り返し(猫坂)があるのでした。一様に下りの野猿谷林道の方しかプロフィールマップを作ってなかったので予想外。精神的につらい。というか足もかなり痛いです。寝不足登りのツケが早くも回ってきたらしい。
昇仙峡ラインに合流し、右手に昇仙峡の渓谷や巨岩を見ながら(そして凍えながら)の下り。昇仙峡自体は以前に行ったことがあるので素通りです。
昇仙峡のカッコ良い岩
千代田湖の手前で昇仙峡ラインを離れ、上帯那町の甲府ハイランドYHへ。ここでもまた100mの登り返しです。足痛い。日が落ちて暗くなり始めた16:40、ようやく甲府ハイランドYHに到着。すぐに風呂! 最高!
甲府ハイランドYH
夕食はイベントのほうとう。ペアレント奥さんの手打ちです。以前に河口湖で食べたものとは違い、私がイメージしていた通りのほうとうです。カボチャやサツマイモなどの根菜がたっぷり入っていて美味しい。
根菜たっぷりのほうとう
ほうとうがメインだと思っていたのに、他にチキンステーキや刺身まで。奥さん曰く「クリスマスパーティーもちょっと兼ねて頑張ってみた」とのこと。なんかすごいです。さらにワインが差し入れを含めて何種類も出たんですが、私は飲めないので残念。
今日の宿泊客は車利用のカップルさん一組、ここの常連さん3人、一人旅の男性、それと私の計7名。食事はペアレント夫妻とホステラーが全員一緒に。それとYHのお子さんがテーブルのまわりを走って走ってもう元気すぎる。かわいいです。
YHで記念写真
食事中に自己紹介など。常連さんは「北海道は2月に限る」という男性と自称「佐渡島の広報担当」の男性、それに妙に若く見える40代女性。カップルの女性の方はプロレスマニアらしく、ペアレント旦那さんと佐渡島さんを巻き込んで盛り上がったりしてます。
食後、北海道2月さんの案内で夜景を見に一同外へ。歩いて1分くらいのところから甲府市街の夜景がバッチリ。綺麗。
甲府市街の夜景
戻ってまた談話。佐渡島さんからは佐渡島サイクリングを勧められました。でも今の時期は風が強いらしいので、春になったら行きたいですね。若く見える(この言い方失礼?)女性は自転車にも結構乗っているそうで、ツールド秩父をはじめ全国のサイクリング大会に出ているとのこと。三重県志摩郡のサイクリング大会がお勧めらしい。
YHなのに、なんと01:00過ぎまで盛り上がってました。
明日の予定は・・足がかなり痛いので、早めに帰ることに決定。中央本線沿いに行けるところまで行ってから輪行です。
2001/12/09(日)
今朝も快晴です。朝食の前にYHを出てちょっと散歩。あーMTBのサドルに霜が降りてるよー。
朝食はパン食。黒糖パンとか。おかわりがたっぷりあるコーンスープがまた美味しい。同泊の人達とメールアドレスを交換したりしてから、09:00にYHを出発。
千代田湖まで一気に下る。波が少なくて景色が見事に映りこんでます。
千代田湖
湖からは10%を越える急傾斜のジグザグローカル道で一気に市街地へ下っていきます。途中には展望所があり、朝もやに霞む富士山と甲府市街が。しかしここもゴミが多いなあ・・。
甲府市街の朝景
湯村という温泉地の中を抜け、緑ヶ丘スポーツ公園の近くの緑ヶ丘温泉へ。10:15。朝からやってる温泉をYHでチェックしてきたのですよ。350円だったかな。風呂はぬるいのと熱いのの両極端。交互に入って体を芯まで暖める。
湯村の猫
山の手通り沿いに東へ。しかし寝不足と温泉で眠気が強まってきました。めぼしい場所を探しながら走る。
ぶどう畑の脇で昼寝
11:15、ぶどう畑の脇の枯草が暖かそうな空き地を見つけて昼寝。すぐ横にひっつき系植物が繁茂しててちょっと危険ですが。南斜面なので日光がよく当たり、少し暑いくらい。15分ばかり寝て回復しました。
石和温泉の「温泉通り」を走り抜け、12:00に笛吹橋近くの中華料理店で野菜炒め昼食。
国道を避けてできるだけ県道を通り、勝沼付近でR20に合流してさらに東へ。ここまで来たら甲斐大和駅まで行かないと輪行できません。しかしたかが5%程度の坂道なのに足が痛くて痛くて。調子が良ければ笹子峠を越えようかと思ってたけど、こりゃ無理だな。
13:50、甲斐大和駅まであと数kmというところでPCで時刻表をチェック。あっ、14:09の列車を逃すと次は一時間以上ない。急げ私!
駅へ急げ!
慌てるあまり左のような覚えのない写真が撮れたりしてるし・・。
なんとかギリギリで間に合い、ガラガラの列車に2時間ほど揺られて帰宅しました。
そろそろ標高の高い峠は走れなくなってくる季節。春までは低い峠か平地かなー。
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