
| ※ルート図形情報ファイルの閲覧にはゼンリンの電子地図帳Z[zi:]シリーズが必要です。 |
仕事でストレスがたまる一方なので、先週に続いて遠出の計画を立てました(出発前日に)。国道最高地点の渋峠(長野県-群馬県境)を長野側から越えて草津に泊まり、翌日は榛名(はるな)山へ。
しかしこれだといきなり長野まで新幹線で6,400円の輪行ということに。一泊二日で済ませるにはちょっと高い出費かな・・でもストレス発散のためなんだから良し。お金よりも私の心の健康の方が大事なんですよ!!
2002/05/25(土)
JR矢野口駅発06:29の列車で出発。府中本町、南浦和、大宮で乗り換えて長野新幹線へ。このところ新幹線を連続利用して学習したので、府中本町の構内コンビニで500円弁当を調達。駅弁だと1,000円くらいかかるので。
長野駅に08:57に到着。本当はここから走り始めるはずだったけど、時間が遅いのと例によって寝不足で体調に自信がないのとで、長野電鉄というローカル線で湯田中駅まで行ってしまうことにする。軟弱〜。距離28km、標高差250mのサボリです。
JR長野駅の改札から長野電鉄の長野駅(地下)までは歩いて3分。ちょっと古びた駅構内やワンマン列車からローカル線の雰囲気が感じられます。乗客はまばら。20分速い特急の特急券はたったの100円。
列車はしばらくすると地上に出て長野市街を走り、どんどん山の方へ。ああ天気良いなあ。峠での景色が楽しみだ。
湯田中駅に到着
湯田中駅に10:06に到着。降り立つと空気がひんやり。ここでも標高600mあるからなあ。自転車を組み立て、近くのローソンで食料と紙パック茶を調達。それから草津のYHに電話して予約をとる。
走り始めてふと振り返ると、湯田中の町の向こうにまだ雪の残った北アルプスが。
振り返ると北アルプス
R292に出て、ここから本格的に登り開始。やはり寝不足のせいか体調はあまり良くなく、ちょっと登っただけですぐに汗が噴き出してくる。少しでも楽をするために短パンを脱いでパニアバッグに詰め込み、半袖ジャージとレーパンだけという姿になる。
R292
R292はそこそこ道幅があってクルマも結構通ります。長野〜群馬を繋ぐ主要道路の一つだから仕方ないんですが。
途中には山腹に無理矢理道路を作ったこんなところも。普通に路上を走っている分にはなんともないけど、こんな感じで写真を撮ると、結構、こう、きますよねえ。
空中に張り出した道
途中にはいろんなバージョンの動物注意の看板が。デジカメで収集した成果は以下のとおり。
「ウサギは夜 路上で遊びます 徐行してあげましょう」
「この辺カモシカの通路です 徐行してあげましょう」
「タヌキの親子が通ります 徐行してあげましょう」
「キツネが通ります 徐行してあげましょう」
「猿にエサをあげないでください 徐行してあげましょう」
最後のはちょっと違和感あるな・・。
澗満(かんまん)滝という看板を見てちょっと道草。自転車を置いて2分ほど登って行くと展望台があり、谷の向こうの山腹にひっそり流れ落ちる滝が。どうも滝の音がしないと思ったらこういうことだったのか。なぜか滝の周りだけ岩が剥き出しになってます。
澗満滝
澗満滝からほんの少し進んだところで一沼(いちぬま)という池が視界に入り、すぐにスキーホテル地帯に。12:30。ちょうど良い時間なので、ここで昼食にする。ビワ池ホテルというところでカルボナーラスパを注文。
一沼
周囲には白樺が目立ちはじめ、散在する池との組み合わせがいかにも高原の雰囲気。気温も13度で、涼しいというより寒い。ヒルクライムにはちょうど良いですが。
13:40、シュゴォーー!!とすごい音をたてて湯気を噴出している温泉(?)を見かける。平床(ひらとこ)大噴泉。結構有名なところなのか、写真を撮りに来ている人もたくさん。
平床大噴泉
標高は1,800mに達し、周囲はスキー場だらけ。横手山の山頂の方までリフトが伸びているのが見える。一部動いているリフトもあるけど、あれは登山用?
スキーリフトが目立つ
頭上に峠付近と思われるドライブインやスノーシェードが見え始めた頃、一面の熊笹の斜面と山々を見晴す場所に出る。すごい! これまで山に登って見てきた中でも1、2を争う雄大さですよ。嬉しくなって自転車を入れて写真を撮ったり、近くにいた人に頼んで自分を入れて撮ってもらったり。
絶景!!
15:00ちょうど、渋峠に到着。標高差1,550mのヒルクライムでした。峠には渋峠ホテルがあり、真ん中に「ぐんま⇔ながの」の表示。しかし思ったより観光地化されてるなあ。ちょっと残念。
渋峠に到着
駐車場で持ってきた衣類をまとめて着込む。気温6度なんですよ。目の前のスキー場にはかろうじて滑る分だけ雪が残っていて、実際に滑っている人達が。5月末にスキーですか・・。
ホテルの対面には若山牧水の「峠にて」という一節を刻んだ石版が。読んでいるうち細かい描写に引き込まれてしまう。これまで若山牧水という名前しか知らなかったけど、これを機会に本を探して読んでみようかな。
若山牧水の碑
峠から少し行くと、草津側の展望が開ける。眼下には芳ヶ平(よしがだいら)という湿地が広がり、その向こうのリゾートホテルが林立する不自然な一角が草津の市街地。
芳ヶ平と草津市街
右手には白根山という火山が見えます。名前の通りとても白い。
白根山
本格的に下り始めると寒さがこたえ、すぐにくじけておにぎり休憩にする。こんな寒さは久しぶりだからなあ。
コンクリで暖をとる
日に当たったコンクリが結構暖かいので、それに寄りかかって・・というか背中を密着させて暖をとる。通過するクルマのなかから怪訝な視線を感じますが。
寒さに震えながら下っていると、「←白根火山 火口湖(湯釜) 見学」の看板。駐車場に自転車を置き、ごった返す遊歩道を登りつめると、絵の具みたいな色をした火口湖が広がる。白い山肌との対比が奇麗。
白根山火口
標高を落とすにしたがって上昇する気温を頼りにダウンヒル。どうも臭いと思ったら、あたりの岩から黄色い硫黄が噴き出してます。硫化水素か。「駐停車厳禁」という看板も立っていて、これは法的な意味じゃなくて本当に危険だからなんだろうな。すばやく通過。
毒ガス地帯
17:30に草津の市街地に到着。浴衣姿で歩いている人が多く、いかにも温泉街。街中は急な坂や階段が多く、自転車で散策するには向いてないかも。
草津の温泉街
草津高原YHは思っていたよりもモダーンな建物でした。ビジネス利用らしい背広のおっちゃんの後ろに並んでチェックインする。妙に男前なスタッフの人に今日の利用状況を聞いてみると、20人くらい入っているとのこと。結構多いな。いろいろ話せそうだ。
草津高原YH
夕食は18:00からなので、部屋に荷物を置きTシャツに着替えて食堂へ。
食事はYH的食事+αといったところ。鮭のきのこソースかけ等のちょっと凝った料理が付いてたりします。
席についていたのは家族連れと女性二人組(女子大生風)×2と女性一人(30代くらい?)。館内では他に男性も何人か見かけたけど、夕食を頼んだ人は少ないらしい。ちょっと臆するも、自分としては積極的に話しかけてみる。一人の女性は登山目的で、明日は白根山や本白根山(白根山の向かいにある)に登る予定とのこと。近い方の二人組は特に明確な目的はないらしい。
部屋に戻るとライダーさんが一人到着しており、話してみると完全に温泉目的とのこと。ここで初めて、草津には地区毎に「共同浴場」という無料の温泉があるということを教えてもらう。知らなかった。これから食事をしてから共同浴場を回るというので、連れて行ってもらうことにする。洗い場はほとんどないみたいなので、YHの風呂で汗だけ落とす。
風呂から出てライダーさんと合流し、温泉めぐりに繰り出す。ちなみに貴重品を一切持たずに出たのでデジカメ写真もナシです。温泉饅頭の試食(モチモチしててうまい!)をしたりしながら共同浴場をあちこちと。どこも硫黄成分が強く、温度も高め。私は体が猫舌(猫カラダ?)なので、ちょっと浸かっては湯船の縁で休むのを繰り返す。
どこも混んでたんですが、最後に「ここはとっておき」と案内された「長寿の湯」は地元の人が数名入っているだけでとても快適でした。ゆっくりリラックス。
YHに戻り(ちょっと迷って結構歩いた)、ノートPCを持って談話室へ。さっきの登山女性と他に女性二人、それに温泉ライダーさんと男性がもう一人。女性陣に渋峠や白根山のデジカメ写真を見せ(びらかし)て、明日の登山の参考にしてもらう。男性陣はなんだか黙々と本を読んでいるだけ。ちょっと疲れ気味?
あ、そういえばこのYHはスタッフさんがほとんど顔を出しません。受付のときと食事の受け渡しの時だけしか見てない。YHのHPに「影の薄いペアレントを目指す」とか書いてあったので、そういうポリシーなのかも。
2002/05/26(日)
バイキング形式の朝食をたっぷり摂り、09:00前にYHを出発。さっそく共同浴場で朝風呂に入ろうとしたところ、午前中は清掃中との張り紙が。そういえば昨日回ったところもそう書いてあったなあ。あきらめる。
朝の共同浴場
草津からは500mの下り。まだ新緑が残っていて気温もちょうど良く、すごく気持ち良い。
草津からの下り
草津をちょっと離れるとすぐに山間道路。草津って孤立してるんだなあ。
六合(くに)村というとても読めない村に入り、白砂川に沿って南下する。白砂川はバスクリンでも混ざっているのかと思うほどの青緑色。硫黄成分のせいかな。
白砂川
ロマンチック街道こと県道55号に入り、5%前後の坂道をつらつらと登っているうちにあっけなく暮坂(くれさか)峠に到着。10:50。
暮坂峠
峠には牧水詩碑という石版が建ってます。ここにも牧水。
牧水看板
峠の茶屋もあったけど、昼食にはまだ早いのですぐに下り始める。
下りをとばしていると、リュックを背負った中学生風の男子2名とすれ違う。自転車旅行かな? 手を振って挨拶。
地名通りの大岩
途中の「大岩」という地区では、その名の通りの大きな岩山が岩肌もあらわにそびえているのを見かける。
12:00すぎに吾妻町の市街地に入り、R145沿いの定食屋で野菜炒め定食。
それにしても、榛名山のふもとに来ているはずなのにちっともそれらしい山が見えません。富士山みたいにスッと立ち上がってどこからでも山頂が見えるような山ではないみたい。
榛名山への登り口(県道28号)を探して南下しているうち、地図を見間違えて2km(標高差50m)ほど行き過ぎてしまう。なんとかこの近くから登れないか探してみるも見つからず、あきらめて後戻り。損したー。
榛名山へ登りはじめると、昨日の疲れが出てきたのか足が回りにくい。ゆっくりゆっくり。
榛名山へ登り中
見晴らしはあまりよくなく、振り返ったときに渋峠かそのへんの山並が見えるだけです。天気も曇りはじめ、うるさい走り屋バイクが通ったりするので、気分的にもイマイチ。
15:00に名もないピークを越え、ウインドブレーカを羽織る。気温15度。
榛名富士
80mほど下った先が榛名湖。湖の向こうにはそこだけ富士山らしい形の榛名富士が見えてます。小雨が降ってきたのですぐに出発。
また少し登って松之沢峠を越え、高崎へ下る。市街地が一望! だけど霞んでいるので微妙な陰影が苦手なデジカメには写らない・・。
高崎市街地への下り
山間部を抜けて市街地に入っても、緩やかな下りが続く。かなりゆるい下りなので、正面の高崎中心地が登り坂の上にあるかのように見えます。
17:00ちょうどにJR高崎駅に到着。構内で軽くカレーを食べた後、鈍行列車で2時間半かけて輪行帰宅。
JR高崎線で輪行帰宅
二日目は淡々とした走行になってしまったけど、一日目の渋峠近辺の景色がすごかったので良しとしましょう。草津での温泉も良かったし。
サイクリングレポートへ戻る トップページへ戻る